レアル・マドリードMFガレス・ベイルが、クラシコのコンディション不良から急激な回復を果たしたとして話題になっている。スペイン『マルカ』が報じた。
20日のラ・リーガ第29節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのクラシコ(0-4)では招集外となったベイル。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、その理由について「ガレスは良いコンディションではなかった。昨日、練習の後だ……。今朝、何とかしようとしていたんだがね。今日の試合では起用可能ではなかった。ウェールズ代表でどうなのかは分からない。これから代表チームに合流するわけだが、出場させられるかどうかは彼が決めることだ」と話していた。
そして22日、ウェールズ代表は練習の様子をWEB上で紹介したが、そこには背中に痛みを抱えたとされるベイルが、平然と汗を流している姿が……。24日のカタール・ワールドカップ欧州予選プレーオフ、オーストリア戦の出場は間違いないとみられており、『マルカ』は「ウェールズの奇跡。ベイル、クラシコ欠場で代表では準備万端」と見出しで報じている。
同紙は別記事で、今季ベイルのレアル・マドリードでの振る舞いについても説明している。アンチェロッティ監督はシーズン開幕当初、自身の復帰によってベイルがモチベーションにあふれており、「スペイン語で冗談まで言うんだよ」とまで話していた。実際、イタリア人指揮官は3試合連続で彼のことを先発起用したが、新たな負傷後に状況は一変してしまったようだ。
ベイルはそれ以降、クラブ施設内のジムに「隠れる」ようになり、「代表チームのための準備を始めた」という。レアル・マドリードでは毎週招集外となりながらも、ウェールズ代表の試合には欠かすことなく出場する日々……。さらにレアル・マドリードは、イギリスからベイルの3万ユーロ(約400万円)の医療費請求書も受け取ったとのこと。つまりベイルはレアル・マドリード外部で何かしらの処置を受けていたということになるが、クラブ側は請求書の支払いには同意せず、両者の対立関係が浮き彫りになっているようだ。
ベイルは今季、レアル・マドリードで5試合(270分間)に出場して1ゴールを記録。最後に出場したのはチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグのPSG戦で、プレー時間は3分だった。ちなみに指笛を吹かれることを常とするレアル・マドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウでは、約2年間ピッチに立っていない。
ウェールズ代表MFがレアル・マドリードで最後に輝いたのは2018年のCL決勝リヴァプール戦で、途中出場から2得点を記録して3-1の勝利、CL3連覇に貢献。しかし自身をベンチスタートとしたジネディーヌ・ジダン氏に対する憤りを隠すこともなかった。それからベイルのレアル・マドリードでの存在感はかき消え(レンタル移籍先のトッテナムでも結果を残すことができず)、ついに今夏、契約期間が終了することになる。
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