【注目選手】ドイツ代表の守護神マヌエル・ノイアー | バイエルン | ブンデスリーガ

ここ10年で最高のゴールキーパーと言えば、誰を思い浮かべるだろうか。議論は尽きないだろうが、マヌエル・ノイアーの名前は必ず挙がるだろう。

ノイアーはシャルケの下部組織出身で、2006年に当時19歳でブンデスリーガデビュー。以降は正GKとして君臨し続けた。まさにチームを救う守護神として、強豪との対戦ではビッグセーブを連発。2007-08シーズンのチャンピオンズリーグにおけるポルト戦では、PKを2本ストップする活躍を見せ、若きビッグセーバーとして名を馳せることになった。

その後も順調にキャリアを積み重ね、2010-11シーズンにはクラブ史上初となるチャンピオンズリーグベスト4進出に貢献した。そして2011年夏にバイエルンへ。当初はライバルクラブからの移籍ということもあり、シャルケファンはもちろん、バイエルンサポーターからも大きな反発を受けた。しかし、自身のパフォーマンスでそうした雑音を黙らせ、2012-13シーズンには、クラブ史上初となる3冠獲得に大きく貢献した。

度重なる負傷で調子を落とし、世界最高のGKとの評価は失いつつあったが、近年は本来のパフォーマンスを取り戻している。キャリア終盤に差し掛かり、円熟味を増し、クラブとドイツ代表では主将も担う。2019-20シーズンは、かつてのようなビッグセーブも多く、完全復活と評する声も多い。5月20日にはバイエルンとの契約を2023年まで延長し、キャリア終盤の去就もついに決定した。

ドイツ代表としては2009年にデビュー。当時正キーパーとされていたレネ・アドラーの負傷もあり、2010年のワールドカップには守護神として参加。以降はその地位を絶対のものにすると、4年後のブラジル・ワールドカップでは優勝を成し遂げた。

個人賞も数多く獲得しており、欧州最優秀ゴールキーパーは4度、FIFA/FIFPro世界イレブンにも4回選出されている。

プレースタイル

ビッグセーバーであり、特に至近距離からのシュートには滅法強い。大きな身体を広げ、足でもセーブするスタイルの第一人者でもある。一方で、片手でのセーブやスローイングなど、GKとしての基礎技術も非常に高い。セーブの際にはバレーボールのレシーブのように狙った場所に飛ばす技術も持っており、相手選手にセカンドボールを押し込まれるようなミスも少ない。

また、ノイアーの代名詞といえば、「スイーパー・キーパー」である。ジョゼップ・グアルディオラ監督指揮下では、最終ラインが非常に高かったため、後方のスペースをカバーする役割としてノイアーが高い位置を取っていた。ここでは、足下の技術が非常に高いことも明らかになり、バイエルンだけではなく、ドイツ代表でもビルドアップや飛び出しなど、個性を出していくようになった。

フェイントで相手FWのチェイスをかわすこともあるほど、テクニックには自信を持っており、周囲からの評価も高い。グアルディオラ監督は在任時、ノイアーをフィールドプレーヤーとして起用する案もあったほどだという。

動画：プレー集

エピソード

人格者として知られており、シャルケ在籍時代には内田篤人と非常に仲が良かった。東日本大震災の際には、メッセージを送るためにユニフォームを着ていた内田をサポーターの前にエスコートしている。

プライベートでは妻ニーナさんと結婚しているが、2020年になって関係が悪くなっていると報道されており、すでに別居中とも伝えられる。ノイアーはドイツの女子ハンドボール2部リーグSGヘレンベルク所属のアニカ・ビッセルさんと交際しているともすでに半同棲だという。

プロフィール・経歴

マヌエル・ノイアー／Manuel Peter Neuer
1986年3月27日生まれ　193cm・92kg 利き足：右

※成績は国内リーグ（2021年2月26日現在）

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