今冬の移籍市場でリヴァプールに移籍した日本代表の南野拓実に対して、どこか誇らしい気持ちを抱いた日本人は多いはず。だが、その感情を抱いた人々が他にもいる。オーストリアの地で南野を育て上げた、レッドブル・ザルツブルクの指揮官も、同様に南野について誇りに思っているようだ。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響でプレミアリーグもご多分に漏れず中断している。だが、リーグが凍結される前までに、リヴァプールではすでに7試合に出場。南野を指揮したザルツブルクのジョゼ・マーシュ監督は、かつての教え子が欧州王者でプレーする姿を見ることができて光栄だと『Goal』に話した。
「タキ(南野)は11月の話し合いの最初の段階で、冬の間に退団したいと明言していた」と、マーシュ監督は振り返る。「本人はザルツブルクでの残りの時間で最高の振る舞いをしたいと思っていた。我々は彼が次のステップについて慎重に考えるように手助けをした。別れの時が近いことはハッキリしていた」
また、今冬ザルツブルクからもう一人のスター選手が旅だった。19歳のノルウェー代表アーリング・ハーランドだ。
ザルツブルクでは27試合29得点をあげると、移籍先のドルトムントでは11試合に出場して12ゴールを挙げ驚異的なインパクトを残している。マーシュ監督は、ハーランドの成長に携わったクラブの役割を誇りに思っている。
「アーリングはいつ何をすべきかわからない状態だった。ただ本人はザルツブルクでの役割が特別であることを知っていた。このクラブは本人の成長のために本質的に重要だったね」と付け加えた。
「アーリングとの話し合いが大幅に増えた。タキよりも年下だからこそ、(ハーランドは)きちんと対応することが重要になってきた。集中力を切らさないようにするための作業が増えた」
2018年夏にモルデからザルツブルクに移籍したハーランド。オーストリアの地で才能を開花させ、結果僅か1年足らずでドルトムントに移籍した。短期間でのステップアップに指揮官は賛辞の言葉を贈っている。
「最終的に、(ドルトムントに移籍した)彼の決断を理解できないのは難しい。アーリングと彼の父親と一緒に過ごした経験は素晴らしいもので、我々はそれを忘れることはない。アーリングとその成功を誇りに思います」
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