試合の概要
新型コロナウイルス感染拡大の影響によって3カ月近い中断を余儀なくされたイタリアサッカー界。久々の実戦となったコッパ・イタリア準決勝セカンドレグでは、ともにファーストレグのアドバンテージを守りきり、ドローで決勝へと駒を進めた。ここ数シーズンはセリエAでも覇権争いを繰り広げてきたナポリとユヴェントスの直接対決はどのようなものとなるのだろうか。
ナポリ（1部6位 | 勝ち点39 | 11勝6分け9敗 | 41得点36失点）
2013-14シーズン以来の決勝進出を果たしたナポリは、6度目の戴冠を狙う。
13日に行われたインテル戦では、最初のセットプレーから失点し、相手の厳しい圧力にさらされた。決勝という舞台だけに、同じ轍を踏むことが許されない。ましてやユヴェントスを相手には一瞬のスキを突く戦いが求められる。
今季のリーグでの対戦成績は1勝1敗と互角。一方で、ここ数シーズンはチャレンジャーとして絶対王者ユヴェントスに挑んできたが、一度もセリエAのタイトルを奪うことはできず。今季の逆転優勝は厳しいだけに、このカップ戦でかつての指揮官マウリツィオ・サッリを屈服させたいところだ。
注目選手：ダビド・オスピナ
インテル戦では見事なパフォーマンスを見せたオスピナにはキーマンとしての活躍を期待したい。
至近距離からアントニオ・カンドレーヴァの強烈なシュートやロメル・ルカクのヘディングを止めたことはもちろん、ドリース・メルテンスの同点弾ではパントキックで攻撃の起点に。攻守で、チームの決勝進出に貢献した。
今季のユヴェントスとの2試合ではいずれも出場していないが、ビッグクラブ相手の大一番で改めて実力を示してほしいところだ。
予想スタメン（4-3-3）
ユヴェントス（1部1位 勝ち点63 | 20勝3分3敗 | 50 得点24失点）
久々の実戦の舞台となったミラン戦はスコアレスドローに終わり、アウェーゴールの差で辛くも決勝進出を決めた。
経験値の差を見せたと言えば、聞こえはいいものの、開始16分で相手に退場者が出て、さらにPKのチャンスもあったとなれば、印象は変わる。やはり中断期間からの再開初戦で難しさがあったことは否めない。とはいえ、イタリアの絶対王者であるユヴェントス。コッパ・イタリアでも最多13度の優勝を誇るだけに、この決勝ではエンジンをしっかりと温めてくることだろう。
ナポリとは今季1勝1敗に終わっており、マウリツィオ・サッリ監督にとっては古巣。様々な因縁があるだけに、大きな意味を持つ一戦となるだろう。
注目選手：クリスティアーノ・ロナウド
ミラン戦では数少ない決定機であったPKを失敗。あわや敗退の戦犯となるところだった。
だが、勝負強さでこの男の右に出る者はいない。たとえ本調子でなくとも、結果を残してきた歴史がある。また、今季はナポリとの2試合でいずれもゴールを奪っており、相性もいい相手。大一番で自身が主役となることを確信しているはずだ。
予想スタメン（4-3-3）
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年6月18日（木）日本時間4:00
- 実況・解説あり
- 会場：スタディオ・オリンピコ
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