レアル・マドリードMFカゼミロが、自身がピッチ上で遂行する任務への矜持を示している。
レアルの中盤でMFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロースと黄金のトリオを組んでいるカゼミロだが、アンカーの彼の役割はボール奪取が中心。超絶テクニックを全面に押し出すモドリッチ&クロースのプレーと比べてしまえば、華がないように見られてしまう。
しかしブラジル代表MFは、自身に課せられたタスクを大きな誇りを持ってこなしているようだ。スペインのフットボールカルチャーマガジン『パネンカ』とのインタビューで、次のように語っている。
「汚れ仕事と言われているものこそ、僕のゴール、僕のアシストなんだ! 自分がフットボールを最も楽しめるのは、ボールを奪うときにほかならない。試合を終えたときにはいつも、自分が何回ボールを奪取したか、シュートをどれだけ阻止したかを確認している。それが僕の数字なんだから。誰もがゴールを決めること、美しいプレーを見せることを求めているけど、僕の幸せはボールを奪うことにある。どれだけチームを助けられたか、という数字にあるんだよ」
「確かに、ボールを奪う選手だけを見ていれば退屈だろう。でも、それはフットボールの見方次第なんだ。監督はファンとは違うものを見ているし、その重要さを理解している。『彼がいなければ、ほかが輝けない』ってね。僕は、自分が幸せだと感じている。フットボールを分かっている人、自分の汚れ仕事を理解している人がいると知っているからね」
カゼミロはまた、守備的選手が攻撃的選手とは違って、試合を通して集中し続ける必要があることを説いた。
「フットボールの試合は平均して97分続くけれど、マドリーの選手一人がボールを持つ時間は2分半ほどだ。残りの95分は走ったりスペースを埋めたりマークを外したり、カバーをしなきゃならない。皆はその約3分に注目して『素晴らしい。いいぞ』とか言うけれど、残りの95分は忘れられている。僕たち守備的選手はその間、最低限のミスも許しちゃいけないんだよ」
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