試合の概要
セリエAで激突してから約2週間。インテルとユヴェントス、イタリアを代表するクラブ同士による“デルビー・ディターリア”がコッパ・イタリア準決勝ファーストレグで行われる。
インテル（2位 勝点44 ｜ 13勝5分2敗 ｜ 49得点23失点）
リーグ戦での前回対戦はスコア以上に内容で圧倒。ピンチもほぼなく、2-0で完勝を収めたインテル。準々決勝では首位ミラン相手にも2-1と逆転勝利を収め、取り巻く雰囲気は最高の状態だ。イタリアで最も勢いのあるチームの1つだろう。
しかしこの一戦では、チームの絶対的存在であったロメル・ルカクが準々決勝でのズラタン・イブラヒモヴィッチとの小競り合いで受けたイエローカードにより、累積警告で出場停止に。さらにアクラフ・ハキミも出場停止で欠くことになり、アントニオ・コンテ監督にとって大きな痛手となるだろう。
それでも、闘将の下で成熟度を増すインテルが優位であることは変わりないだろう。3バック＋マルセロ・ブロゾヴィッチを起点としたビルドアップから一気にスピードアップする攻撃は、試合毎に確度が向上。規律の取れた5-3-2ブロック、カウンターのスピードと人数のかけ方は目を見張るものがある。10年ぶりの優勝へ死角はない。
注目選手：ラウタロ・マルティネス
前回対戦では決定機を決めきれなかったマルティネス。ルカクという最高のパートナーを欠くことにはなるが、直近のベネヴェント戦（4-0）では1ゴール1アシストの大活躍。この一戦にも燃えるものがあるだろう。得点ももちろんだが、最前線でカウンターの起点になることも求められそうだ。
予想スタメン（3-5-2）
GK：ハンダノヴィッチ
DF：シュクリニアル、デ・フライ、バストーニ
MF：ダルミアン、バレッラ、ブロゾヴィッチ、ビダル、ヤング
FW：マルティネス、サンチェス
ユヴェントス（4位 勝点39 ｜ 11勝6分2敗 ｜ 39得点18失点）
前回のインテル戦では力の差を見せつけられ、アンドレア・ピルロ監督が試合後に「これ以上酷い試合はない」と語るほどの完敗を喫したユヴェントス。その後の公式戦は3連勝を飾ったが、第19節ボローニャ戦（2-0）では危ないシーンも多数作られるなど、いま一つ安定感に欠ける戦いが続いている。
それでも、リベンジ戦へ向けて欠場濃厚なのはパウロ・ディバラのみ。サンプドリア戦（2-0）から中2日と過密日程ではあるが、欠場者の少なさはプラスに働くことになる。新型コロナウイルス感染で離脱を強いられていたマタイス・デ・リフトも、準々決勝のSPAL戦（4-0）でフル出場。準決勝でも先発起用が予想される。
試合中に4バックと3バックを可変させながら戦うユヴェントスだが、多くの試合で攻めあがったサイドバックのスペース管理がうまくいかず、前回のインテル戦でも何度もピンチを作られている。サイドへ流れる2トップに対し、どう対応するのかが重要となるだろう。1月28日に43歳の誕生日を迎えた“生ける伝説”ジャンルイジ・ブッフォンも先発が予想されており、彼のパフォーマンスにも注目だ。
注目選手：クリスティアーノ・ロナウド
前回対戦では3本のシュートを放ったものの、敵ボックス内ではほとんど仕事をさせてもらえなかったC・ロナウド。それでも、直近のサンプドリア戦（2-0）は自らのゴールこそなかったが、先制点に絡むなどキレの良さは見せていた。大一番で驚異的な強さを見せ続けてきたスーパースターは、宿敵とのダービーで勝利をもたらせることができるだろうか。
予想スタメン（4-4-2）
GK：ブッフォン
DF：クアドラード、デ・リフト、ボヌッチ、ダニーロ
MF：マッケニー、ベンタンクール、アルトゥール、キエーザ
FW：モラタ、C・ロナウド
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年2月3日（水）日本時間4:45
- 日本語実況・解説あり
- 会場：ジュゼッペ・メアッツァ
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