セサル・アスピリクエタがキャリアをスタートさせたのは、地元オサスナの下部組織。2007年にはトップチームデビューを飾った。ユースチームではウイングの選手であったが、2007-08シーズンには右サイドバックとして定位置を確保すると、多くの注目を集めるようになる。
そして2010年夏にフランスの名門マルセイユへと加入。加入後すぐさまレギュラーとしてポジションを確保すると、左膝前十字じん帯の断裂の大ケガも経験したが、リーグ杯連覇に大きく貢献。世界的な評価を得ると、2012年夏にプレミアリーグの強豪チェルシーへと移籍を果たす。
当時の指揮官ジョゼ・モウリーニョは、アスピリクエタのユーティリティ性を高く評価し、左サイドバックでも起用。2014-15シーズンにはプレミアリーグ制覇を果たしたチームで重要な存在となった。それ以降クラブでの立ち位置を絶対的なものとすると、2015-16シーズンからは毎シーズンリーグ戦で36試合以上に出場。自身2度目のプレミアリーグ制覇を達成した2016-17シーズンは、アントニオ・コンテ監督によって3バックの一角にコンバート。全38試合にフル出場している。
チェルシー在籍過去8年間で、公式戦の出場はすでに386試合に。かつては現指揮官フランク・ランパードが“鉄人”の愛称で親しまれていたが、アスピリクエタはその愛称を譲り受けるに相応しい存在だ。主将として、若きチームの手本となり続けている。
プレースタイル
最終ラインであればどのポジションもこなすユーティリティ性と高い戦術理解度が大きな武器。モウリーニョには「アスピリクエタが11人いればチャンピオンズリーグで優勝できる」とまで言わしめた。
攻撃面でのサポートのタイミングやクロスの精度も優秀だが、守備時のパフォーマンスはプレミアリーグ屈指。対面した状況でのデュエルでは抜群の強さを誇り、またポジショニングのミスもほとんどない。近年はややスピードが衰えてきたことも指摘はされているが、未だ世界屈指のサイドバックと言って差し支えないだろう。
また普段から見せる姿勢も模範的であり、どんな時でも努力や献身を怠らないと、指導した監督やチームメイトが口々に褒め称えている。元チームメイトのギャリー・ケイヒルは「あれほど熱心に練習を行う選手はいない」と語った。なお本人は、「努力する以外で成長する方法を知らないんだ」と自身の姿勢について語っている。
プロフィール・経歴
セサル・アスピリクエタ/César Azpilicueta
1989年8月28日生まれ 178cm・77kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2007-08 | オサスナ | 29試合・0得点 |
2008-09 | オサスナ | 36試合・0得点 |
2009-10 | オサスナ | 33試合・0得点 |
2010-11 | マルセイユ | 15試合・0得点 |
2011-12 | マルセイユ | 30試合・0得点 |
2012-13 | マルセイユ | 2試合・0得点 |
2012-13 | チェルシー | 27試合・0得点 |
2013-14 | チェルシー | 29試合・0得点 |
2014-15 | チェルシー | 29試合・0得点 |
2015-16 | チェルシー | 37試合・2得点 |
2016-17 | チェルシー | 38試合・1得点 |
2017-18 | チェルシー | 37試合・2得点 |
2018-19 | チェルシー | 38試合・1得点 |
2019-20 | チェルシー | 36試合・2得点 |
2020-21 | チェルシー | 13試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月10日現在)
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