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熱狂的レアルファンのオスカル、亡くなった息子に代わりアトレティコ年間シート購入者に…「他人には譲れない」 | ラ・リーガ

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熱狂的レアルファンのオスカル、亡くなった息子に代わりアトレティコ年間シート購入者に…「他人には譲れない」 | ラ・リーガDAZN
【欧州・海外サッカーニュース】レアル・マドリードとアトレティコ・デ・マドリードのダービー前、切ない物語が届いている。

地元のライバルとして、決して相容れることのないレアル・マドリードとアトレティコ・デ・マドリードのサポーターだが、その2クラブをどちらも応援することになった人物がいる。スペイン『EFE通信』が伝えた。

その人物はスペイン首都から車で3時間のエストレマドゥーラ州カセレス県に定住するオスカル。マドリード出身の彼は「200%」レアル・マドリードのサポーターだが、その一方でアトレティコの年間シート購入者でもある。その理由は「私と同じで200%」アトレティコのサポーターだった息子パブロにある。パブロは2020年夏、交通事故で亡くなった。

タバコ&宝くじ屋を経営するオスカル一家は、父親オスカルがレアル・マドリードのサポーターで、母親のパロマ、そしてパブロがアトレティコの年間シート保有者だった。パロマは彼の父親と兄弟とともに30年前からアトレティコをスタジアムで応援し続け、後にパブロがこの集いに加わった。

パロマは語る。「パブロにとってフットボールのスタジアムに通うことは家族で集まることを意味していたの。母親の私と私の父と、そして彼のアトレティとね」「歌って、みんなで合唱して、飛び跳ねて……。彼は幸せだったわ」。彼女は本当に熱狂的なアトレティコサポーターで、パブロを身篭っていたときには「(アトレティコ旧本拠地ビセンテ・)カルデロンで出産するんだろう?」と周囲から言われるほどだったという。

だが2021-22シーズン、パブロの年間シートを更新する必要はなくなってしまった。2020年夏、オスカルとパロマは警察からパブロが交通事故で亡くなったとの連絡を受けた。彼らの胸には「まだどうやって埋めればいいのか分からない」大きな穴が空くことになった。

オスカルとパロマは、アトレティコの現本拠地ワンダ・メトロポリターノに空席をつくることを望まなかった。息子の席をそのままにすることを望んだ。「知らない人に息子の席をあげたくなかったの。だから、家族の誰かにシートを持っていてほしかった」。こうして「白いハートの持ち主」であるオスカルが、赤白のクラブの年間シートを購入した。

しかし、簡単に傷が癒えることはない。オスカルがパロマと初めてメトロポリターノを訪れたのは、新型コロナによる入場規制がなくなった1試合目アトレティコ対バルセロナ。試合はアトレティコの勝利で終わったが、彼らがそこで感じたのはパブロがこの世界にいないという残酷な現実だった。

パブロの墓には花とアトレティコのマフラーと、縦縞のユニフォームを着て、天使の翼が生えたパブロの絵が置いてある。「自分の子供はいつも心にいるものなの。あれだけ優しかったなら、なおさらね。まだ、ずっと寂しいのよ」、パロマが語った。「いつの日か、私たちはまた彼に会えるんだよ。私たちは神を信じてる。神の慈悲を信じているんだ。私が強いと言われることには苛立ちを感じる。強さは私の中から生まれているんじゃない。空から降りてきたものだ」、オスカルは息子がいる場所を指し示した。

ラ・リーガ第16節では、レアル・マドリード対アトレティコのダービーが行われる。彼らはこれからもフットボールとともに生きていく。息子との再会を願いながら。

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