新型コロナウイルスによる中断前の時点で、首位バルセロナ、2位レアル・マドリーに次ぐ3位につけるセビージャ。そのピッチの中央で異彩を放つ元アルゼンチン代表MFエベル・バネガを紹介する。
ボカ・ジュニアーズでキャリアをスタートさせたバネガは、2008年1月にバレンシアに移籍してラ・リーガデビュー。すると、同年にはさっそくコパ・デル・レイのタイトルに恵まれた。
その後、2014年夏にセビージャに移籍し、同年からのヨーロッパリーグ（EL）連覇（クラブは2013-14シーズンにも優勝して3連覇）に貢献。2016-17シーズンにはインテルに移籍してキャリア初のハットトリックも達成したが、定位置をつかむことはできずに1年でセビージャに復帰することとなった。今シーズンは、公式戦29試合2ゴール7アシストを記録している。
プレースタイル
司令塔であるバネガの魅力はやはり異質なまでのキープ力だ。それほどタッチが細かいわけではないが、身体の使い方とボールの置きどころで巧みにプレスをいなしてしまう。また、ピッチを縦横無尽に動き回らずとも上手いポジション取りで優雅にパスを引き出し、リズムを刻む。
時にはボールを持ちすぎてしまうと指摘されることもあるが、その目線は常に前を向き、走り出した味方を見逃さない。対戦相手がバネガからボールを奪おうと人数をかけたタイミングが、一撃必殺のラストパスが火を噴く時だ。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
エベル・バネガ／Éver Banega
1988年6月29日生まれ 174cm・71kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2007-08 | ボカ・ジュニアーズ | 14試合・0得点 |
| バレンシア | 12試合・0得点 | |
| 2008-09 | アトレティコ・マドリード | 24試合・1得点 |
| 2009-10 | バレンシア | 36試合・2得点 |
| 2010-11 | バレンシア | 28試合・2得点 |
| 2011-12 | バレンシア | 13試合・0得点 |
| 2012-13 | バレンシア | 29試合・4得点 |
| 2013-14 | バレンシア | 18試合・1得点 |
| 2014-15 | セビージャ | 34試合・3得点 |
| 2015-16 | セビージャ | 25試合・5得点 |
| 2016-17 | インテル | 28試合・6得点 |
| 2017-18 | セビージャ | 31試合・3得点 |
| 2018-19 | セビージャ | 32試合・3得点 |
| 2019-20 | セビージャ | 23試合・2得点 |
※成績は国内リーグ（2020年5月9日現在）
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