試合の概要
2019－20シーズンの終了からわずか1カ月余り、2020－21シーズンのプレミアリーグが開幕する。現地時間12日に行われる試合では、王者リヴァプールが昨季チャンピオンシップ（CS）を制したリーズ・ユナイテッドをホームのアンフィールドに迎える。
リヴァプール（昨季PL最終成績：優勝 勝点99 ｜ 32勝3分3敗 ｜ 85得点33失点）
一昨シーズンのチャンピオンズリーグ制覇に続き、昨シーズンは悲願のプレミアリーグ初優勝を成し遂げたリヴァプール。ユルゲン・クロップ体制6年目を迎えるチームは、ここまでの補強を左サイドバックのバックアッパーであるコスタス・ツィミカスだけにとどめ、継続路線を歩んでいる。
それでも、クロップ監督は欧州と国内を制覇したチームのマンネリを防ぐため、プレシーズンで南野をトップ下とする4－2－3－1を採用するなど、フォーメーションや選手の配置変更などにより新鮮な空気を取り入れようとしている。
この試合に向けては、負傷明けの主将ジョーダン・ヘンダーソンがスタメン起用できる状態か不透明なものの、それ以外は概ねベストメンバーを起用することが可能。バルセロナ移籍の可能性が伝えられるジョルジニオ・ワイナルドゥムを起用しなければ、ナビ・ケイタやジェイムズ・ミルナーがスタートからピッチに立つ可能性もあるだろう。
注目選手：南野拓実
昨シーズンの冬加入でノーゴールに終わった南野だが、8月30日に行われたアーセナルとのコミュニティシールドで公式戦初ゴールを挙げると、5日に行われたブラックプールとの親善試合で1ゴール1アシストと猛アピール。クロップ監督も開幕を前に、「私はタクミ・ミナミノに時間が必要だと常々言ってきた。そして今、彼は完全に異なる選手になったように見える」と語っており、開幕戦出場とプレミアリーグ初ゴールに期待がかかる。
予想スタメン（4-3-3）
リーズ（昨季CS最終成績：優勝 勝点93 ｜ 28勝9分9敗 ｜ 77得点35失点）
2000年代前半にリオ・ファーディナンドやアラン・スミスらが在籍し、“ミラクル・リーズ”として欧州に旋風を巻き起こした古豪が17シーズンぶりにプレミアリーグに戻ってきた。
2019－20シーズンは、鬼才マルセロ・ビエルサ監督の下で2位のウェスト・ブロムウィッチに勝ち点10差をつける形で優勝。就任3年目のビエルサ監督らしい攻撃的なフットボールをプレミアリーグでも継続することは確実で、今季の台風の目になる可能性があるチームとして期待される。
試合を前に、ビエルサ監督は「彼らは一貫性あるプレースタイルを持つ王者。間違いなく、世界最高のチームの一つ」と相手を絶賛。それでも、ビエルサ監督らしく真っ向勝負を挑むことが濃厚で、白熱の試合が期待される。
注目選手：カルヴァン・フィリップス
リーズ生え抜きの24歳であるフィリップスは2016－17シーズンからレギュラーとしてプレーするセントラルMF。球際に強く、素早いチェックで相手の攻撃の芽を摘み取るプレーが持ち味だ。また、キック精度が高く、広い視野を活かしたフィードでの展開力、プレースキックも売り。2020年9月にはイングランドフル代表でもデビューを果たしており、今季プレミアリーグの注目選手の一人だ。
予想スタメン（4-1-4-1）
- GK：メスリアー
- DF：アイリング、コック、クーパー、ダラス
- MF：コスタ、クリック、フィリップス、エルナンデス、ハリソン
- FW：ロドリゴ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年9月13日（日）日本時間1:30
- 解説：水沼貴史 実況：野村明弘
- 会場：アンフィールド
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