試合の概要
昨季終了から約1か月半。いよいよラ・リーガ2020-21シーズンが開幕する。現地時間13日に行われる一戦では、久保建英所属ビジャレアルと岡崎慎司所属ウエスカが激突する。
ビジャレアル(昨季ラ・リーガ1部最終成績:5位 勝ち点60|18勝6分14敗|63得点49失点)
昨季ヨーロッパリーグ出場権を獲得したビジャレアル。しかし、チームの中心であったサンティ・カソルラとブルーノの2人が退団。チームは大きな転換期を迎えた。新たにウナイ・エメリ監督が就任し、そして久保建英、コクラン、ダニ・パレホなど多くの新戦力が到着。野心的な補強を行い、2015-16シーズン以来のトップ4フィニッシュを狙っている。
エメリ監督の下、プレシーズンでは4-4-2、4-2-3-1、4-3-3を基本としたシステムで5試合を消化。チームが新戦術、新メンバーに馴染み切っていないが、全試合で複数得点を奪った。その一方で、敗れた3試合はいずれも複数失点を喫しており、未だ安定感には欠ける状態だ。
新たなチームで自信を手にするためにも、昇格組ウエスカとの一戦では確実に勝ち点3を挙げたいところ。長期離脱を強いられたアルベルト・モレノは欠場が確定し、カルロス・バッカも間に合うか不透明なところ。そのため、今夏加入した新戦力の多くが先発することが予想される。プレシーズンで見せた後方から丁寧につなぎ、守備時は敵陣から即時奪回を目指すスタイルを表現したい。
注目選手:久保建英
ラ・リーガ中のクラブで争奪戦が繰り広げられた中、ビジャレアルへの期限付き移籍を選択した久保。エメリ監督が獲得を熱望し、会見では「彼が我々に貢献してくれると確信しているし、今季のキープレイヤーの1人だと思っている」と大きな期待を語っていた。また指揮官は前線2列目すべてで起用できると明言しており、実際にプレシーズンでも右、中央、左でプレーしている。開幕戦でも先発が予想されており、強豪クラブでどんな輝きを放つのか注目だ。
予想フォーメーション(4-4-2)
GK:アセンホ
DF:ペーニャ、アルビオル、P・トーレス、ペドラサ
MF:チュクウェゼ、イボーラ、パレホ、久保
FW:アルカセル、モレノ
ウエスカ(昨季ラ・リーガ2部最終成績:優勝 勝ち点70|21勝7分14敗|55得点42失点)
昨季2部で逆転優勝を達成し、1年での1部復帰を成し遂げたウエスカ。今夏では予算の少ない中、守備の改善のためにディフェンダーを中心に補強を敢行。主力選手の退団もなく、昨季よりもチーム力をアップすることには成功したと言えそうだ。
プレシーズンでは3試合を行い、同リーグのアラベスにも勝利するなど無敗を記録(2勝1分け)。目立った負傷者もおらず、万全の状態で開幕戦を迎えることができそうだ。
とはいえ選手層・質等を考えれば、ビジャレアル戦は長い時間主導権を握られる展開が予想される。ボールを譲りながらも我慢を続け、効果的なカウンターで勝機を狙いたい。
注目選手:岡崎慎司
昨季は目標に掲げていた二桁ゴールを記録し(12ゴール)、1部昇格を決める重要な得点も挙げた岡崎。初のスペイン挑戦で有言実行して見せた34歳FWは、クラブSNS上で行われたファン投票で年間MVPにも輝いた。監督、チームメイト、ファンも岡崎に対する期待は大きい。押し込まれる展開の中、岡崎らしく一瞬のスキを見逃さずに泥臭くゴールを狙いたい。
予想フォーメーション(4-5-1)
GK:フェルナンデス
DF:マフェオ、プリード、インスーア、ルイジーニョ
MF:リコ、モスケラ、ラファ・ミル、フアン・カルロス、フェレイラ
FW:岡崎慎司
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年9月14日(月)日本時間01:30
- 解説:小澤一郎 実況:倉敷保雄
- 会場:エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
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