28日、J2は第41節の11試合が開催された。
まずは昇格争い。引き分け以上で昇格が決まる京都サンガF.C.は、ジェフユナイテッド千葉とスコアレスドローに終わり昇格が決定。ヴァンフォーレ甲府は勝利を手にしたが、一歩及ばなかった。また、この結果によりジュビロ磐田のJ2優勝が決まっている。
今節の最注目カードとなったのは、SC相模原と松本山雅FCの残留争い直接対決だ。互いに勝点3が欲しかった試合はゲーム終盤に試合が動く。90分、セットプレーの流れからゴール前でMF児玉駿斗がシュート。これが決まり、相模原が先制に成功した。
だが、試合はこれで終わらない。後半のアディショナルタイム、松本はFKのチャンスを得ると、ゴール方向へと飛んだボールが相手のオウンゴールを誘い同点弾を奪取。土壇場で試合を振り出しに戻した。それでも試合はここで終了。松本は他会場の結果で20位以下が確定し、降格が決定した。
そして、もう一つ、降格が決まってしまったのが愛媛FCだ。水戸ホーリーホックとの試合は前半に先制点を奪うことに成功するが、後半立ち上がりに追いつかれると、ゲーム終盤に逆転弾を献上。1-2の逆転負けを喫し、降格が確定した。
一方で、劇的な勝利を収めたのはツエーゲン金沢だ。先制点を奪いながらもゲーム終盤に追いつかれて後半のアディショナルタイムに入っていた。しかし、90+3'分、ゴール前のクリアからFW瀬沼優司が抜け出すと、最後はGKとの1対1を冷静に沈めて勝ち越しに成功。残留に向けて大きな勝点3を手にしている。
そのほか、残留争いの真っ只中にいるギラヴァンツ北九州は栃木SCに敗戦。J3の結果次第ではまだチャンスがあるが、得失点差を考えると厳しい状況に追い込まれている。
7試合が開催されたJ3は、テゲバジャーロ宮崎がロアッソ熊本との上位対決を制して首位に浮上。最終節は試合がないため、2位以下の結果を待つ形となった。その2位にはいわてグルージャ盛岡がカターレ富山を破って浮上。最終節に勝利すれば、J3優勝とJ2昇格をダブルで達成できる状況となった。
■11月28日
・J2第41節
秋田 1-4 東京V
相模原 1-1 松本
琉球 1-1 新潟
水戸 2-1 愛媛
群馬 0-0 磐田
千葉 0-0 京都
町田 0-0 大宮
金沢 2-1 山形
山口 0-1 甲府
北九州 1-2 栃木
長崎 0-1 岡山
・J3第29節
岩手 1-0 富山
YS横浜 0-2 福島
今治 3-0 八戸
宮崎 1-0 熊本
鹿児島 0-2 長野
岐阜 0-0 藤枝
讃岐 1-3 鳥取
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