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明治安田J1リーグ

【コラム】相馬直樹監督就任以降10戦無敗。鹿島アントラーズV字回復の原動力とは | Jリーグ

田中滋
【コラム】相馬直樹監督就任以降10戦無敗。鹿島アントラーズV字回復の原動力とは | Jリーグ(C)J.LEAGUE
【国内サッカー プレビュー】ザーゴ監督が退任し、相馬直樹監督が就任してからは公式戦10試合を6勝4分と鹿島アントラーズが好調だ。鹿島を日常的に取材する田中滋氏が、V字回復の原動力を紐解いた。
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鹿島アントラーズが好調だ。

相馬直樹監督就任以降、公式戦10試合を6勝4分と快調に飛ばしている。特に、明治安田生命J1リーグでは5勝1分と絶好調。2勝2分4敗だったザーゴ体制からV字回復を果たした。

連戦に続く連戦でチーム編成は難しく、昨季18得点とエースの活躍を果たしたFWエヴェラウドの調整が遅れ、まだ相馬監督の元では一度もプレーできていない。また、就任3試合目でFW上田綺世、6試合目でFW染野唯月を負傷で失い、CFが誰もいないという緊急事態に見舞われた(上田は相馬監督10試合目のYBCルヴァンカップ札幌戦で先発に復帰)。

しかし、その苦しい状況をプラスに変える。苦肉の策から生まれたMF小泉慶のトップ下起用でプレッシングに不可欠なコンパクトさを身につけると、名古屋グランパスを被シュート0本に抑える歴史的な勝利を収める。

さらに、ゼロトップで臨んだ横浜F・マリノス戦でも攻撃力のある相手を5対3で撃破。一躍、川崎フロンターレに対抗できる急先鋒へと名乗りを上げた。

整備された優先順位と連動性

相馬体制となった鹿島に何が起きているのだろうか。

2021-05-19-Kashima-Soma

試合を重ねる毎に鮮明になっているのは陣形のコンパクトさだ。前が動けば後ろも動く連動性がコンパクトさを生む。最後尾に立つキーパーの沖悠哉は、チームの変化を如実に感じ取っている。

「後ろから見ていて、まず感じる一番の変化は連動性だと思っています。もちろん、ザーゴ監督のときからプレスを掛けることや、前線からの守備のことは言われていましたけれど、いまはチーム全員が連動して行けている感じがする」

相馬監督にとって最初の試合だった徳島戦は、陣形をコンパクトにまとめることが最優先された。簡単には内側に通させない立ち位置が定まると、2試合目のYBCルヴァンカップ第3節札幌戦では、ラインを押し上げるタイミングと基準を共有する。

「まず何を優先するかのところで判断がまちまちになっていた。優先順位が整備されてないところがあったんじゃないかなというのを感じていた部分があった」(相馬直樹監督)

基準が整理されると変化は早かった。相手によって動かされていた守備の立ち位置も、主導権を握って応じられるようになり、スリーラインが綺麗に形成できるようになる。ゾーンが埋まれば簡単に楔のパスも通されない。前へ出ていく圧力をかけられるようになるのに時間はかからなかった。

チームに浸透したチャレンジャー精神

相馬監督が用いる言葉のなかで瞬く間にチームに浸透したものがある。「チャレンジャー」という言葉だ。

就任当初15位だったことを受け、「いまそういう状況にあるということはしっかりと見つめなければいけないと思いますし、そのこと自体をしっかり受け入れたとき、我々はやはりチャレンジャーとして戦わなければいけない」と呼びかけた。

常勝鹿島としてタイトルを求められ、勝たなければいけない重圧を浴びながらも、実際にタイトルを獲得してきた選手はごくわずかしか残っていない実状のなか、監督の言葉は選手の肩の荷を下ろすだけでなく、アグレッシブな攻めの姿勢を取り戻させた。

名古屋との試合も、横浜FMとの試合も、相手を格上と認めつつ、そこに挑んでいく姿勢がなければあそこまで一瞬の隙も見せずに徹底して戦うことはできなかっただろう。

それは、この鳥栖戦でも変わらない。相手はビルドアップがうまく、守備もリーグ随一の堅守を誇る。攻守ともにハードワークを怠らないチームを相手に、そこでどこまで上回れるかが問われるだろう。

相馬監督は「出入りの激しい、攻守の入れ替わりの激しい試合になると思いますけど、この1つのパス、この1つのボール奪取が大事になってくる」と予想を立てていた。

YBCルヴァンカップ第6節札幌戦をアウェイで戦い、なか2日で再び鳥栖とアウェイで戦う。厳しい日程のなかでもブレることなく、これまでやってきたことが継続できるか問われている。

文・田中滋

1975年、東京都生まれ。08年から鹿島アントラーズ担当記者として取材活動に従事。現在までサッカー新聞エルゴラッソで鹿島を担当する他、web媒体「GELマガ」の責任編集も行う。

明治安田生命J1リーグ第15節 放送予定

日時対戦カードスタジアム配信・
放送予定
5月22日(土) 14:00北海道コンサドーレ札幌 vs 清水エスパルス札幌ドDAZN
5月22日(土) 14:00ベガルタ仙台 vs 大分トリニータユアスタDAZN
5月22日(土) 14:00サガン鳥栖 vs 鹿島アントラーズ駅スタDAZN
5月22日(土) 15:00川崎フロンターレ vs 横浜FC等々力DAZN
5月22日(土) 16:00浦和レッズ vs ヴィッセル神戸埼玉DAZN
5月22日(土) 17:00横浜F・マリノス vs 柏レイソル日産スDAZN
5月22日(土) 17:00アビスパ福岡 vs 湘南ベルマーレベススタDAZN
5月22日(土) 18:00徳島ヴォルティス vs 名古屋グランパス鳴門大塚DAZN
5月22日(土) 19:00FC東京 vs ガンバ大阪味スタDAZN
5月23日(日) 15:00セレッソ大阪 vs サンフレッチェ広島ヤンマーDAZN

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