母国ポルトガルのスポルティングで2004-05シーズンに18歳でトップデビューしたモウティーニョは、2005年の8月にフル代表デビュー。2005-06シーズンには10代ながらクラブで不動の主力に成長する。このシーズンから2009-10シーズンまでの5シーズン、すべて公式戦40試合以上に出場するなど、ポルトガル屈指の若手選手に。2010年夏にはライバルクラブでもあるポルト移籍で新たな挑戦に出た。
スポルティングではリーグ優勝を経験できなかったモウティーニョだが、ポルトでは2010-11シーズンからスーペル・リーガ3連覇を達成。さらに2010-11シーズンにはヨーロッパリーグ制覇にも貢献するなど、所属した3シーズンで数々のタイトルを手にした。
キャリア最盛期に入ったモウティーニョには欧州の数々のクラブからの関心が伝えられるようになったが、2013年の夏にはモナコ入りが決定。フランスの地でも持ち前のプレーメークぶりを遺憾なく発揮し、2016-17シーズンにはリーグ・アン優勝を経験する。
さらに代表としても、2016年にはEUROで6試合に出場するなど、母国初のメジャータイトル獲得という歴史をつくった選手の一人に。そして2018年夏には、同胞のヌーノ監督率いるウォルヴァーハンプトンへ移籍。プレミアリーグ初挑戦ながらも初年度からクラブの年間最優秀選手賞を受賞し、チームの7位フィニッシュでのヨーロッパリーグ出場権獲得に多大な貢献を果たした。
2019-20シーズンにも2シーズン連続でのプレミアリーグ戦全試合出場を記録したモウティーニョ。ポルトガル代表としても歴代最多出場のクリスティーノ・ロナウド（167試合）には及ばずも、2位のルイス・フィーゴ（127試合）の記録を射程圏内に捉えており、キャリア晩年の現在も称賛されるべきパフォーマンスを見せている。
プレースタイル
ポルトガルが生んだ稀代のプレーメーカー。正確無比な右足は、CKやFKで相手の脅威となる。流れの中でもそのキック精度の高さを活かした展開力、スルーパスでチャンスを演出する。低い位置からのゲームメーク能力は非凡で、運動量も豊富。攻撃面だけでなく、鋭いプレッシングと球際の強さ、インテンシティの高さも備えており、守備でもチームに貢献できる万能のセントラルMFだ。
プロフィール・経歴
ジョアン・モウティーニョ／Joao Moutinho
1986年9月8日生まれ 171cm・75kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2004-05 | スポルティング | 15試合・0得点 |
| 2005-06 | スポルティング | 34試合・4得点 |
| 2006-07 | スポルティング | 29試合・4得点 |
| 2007-08 | スポルティング | 30試合・5得点 |
| 2008-09 | スポルティング | 27試合・3得点 |
| 2009-10 | スポルティング | 28試合・5得点 |
| 2010-11 | ポルト | 27試合・0得点 |
| 2011-12 | ポルト | 29試合・3得点 |
| 2012-13 | ポルト | 27試合・1得点 |
| 2013-14 | モナコ | 31試合・1得点 |
| 2014-15 | モナコ | 37試合・4得点 |
| 2015-16 | モナコ | 26試合・1得点 |
| 2016-17 | モナコ | 28試合・2得点 |
| 2017-18 | モナコ | 33試合・1得点 |
| 2018-19 | ウォルヴァーハンプトン | 38試合・1得点 |
| 2019-20 | ウォルヴァーハンプトン | 38試合・1得点 |
| 2020-21 | ウォルヴァーハンプトン | 7試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2020年11月2日現在）
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