バルセロナは17日に臨時総会を開き、子会社のバルサ・ライセンシング&マーチャンダイジング(BLM)とテレビ放映権の一部売却についてソシオ(クラブ会員)からの了承を得ている。
財政難のバルセロナは今回の臨時総会で、ライセンスグッズ販売を管理するBLMの49.9%、テレビ放映権の最大25%を売却する是非をソシオに問いかけ、BLM売却が賛成568票、反対65票、白紙13票、テレビ放映権売却が賛成494票、反対62票、白紙13票で可決となった。ちなみに招集されたソシオの代表者たちは4000人で、投票数はあまりに寂しいものとなっている。
2021-22シーズンに5600万ユーロの収入を見込んでいるBLMについて、バルセロナのエドゥアルド・ロメウ財政副会長は同ビジネスの75%が国内でのみ展開されており、世界を見据えた戦略を立てるためにもビジネルパートナーを必要としていたことを主張。そのパートナーに経営権の49.9%を2〜3億ユーロで売却することになる。
クラブの財政難に関係なくテレビ放映権収入について、バルセロナは同権利を10パーセント売り渡す。期間は最大25年。現在のラ・リーガのテレビ放映権収入で言えば、1億6600万ユーロの内4150万ユーロを手放すことになる。単純計算で4150万ユーロの25年分は10億3700万ユーロだが、バルセロナは同額の代わりに今夏5億ユーロを手にする予定となっている。
バルセロナは両権利の売却により7〜8億ユーロ(980〜1120億円)の収入を見込む。同収入を2021-22シーズンの終了日6月30日までに手にして、今季決算をマイナスからプラスにすることで(なお昨季は4億8000万ユーロのマイナス)、クラブは今夏での選手放出及び獲得に腰を据えて取り組むことができる。
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