試合の概要
バルセロナが日本時間29日のラ・リーガ第11節でオサスナを本拠地カンプ・ノウに迎える。
バルセロナ（13位 勝ち点11｜3勝2分3敗｜15得点9失点）
今年夏のリオネル・メッシ退団騒動から始まり、ルイス・スアレスの退団、ジョゼップ・マリア・バルトメウ氏の会長退任など大きく揺れ続けているバルセロナ。チームの戦いぶりでも最悪のシーズンとなっており、第7節におけるレアル・マドリードとのクラシコでの1-3の敗北はもとより、13位に沈む現状は看過しがたい状況だろう。
また、直近のリーグ戦ではアトレティコ・マドリードに0-1で敗戦。その前のべティス戦では5-2で打ち勝っているだけに上昇気流に乗っていくことが期待されたが、堅守を前に屈することとなった。これでタイトルを争う2つのライバルから黒星を喫したこととなり、ひっ迫していることは明らかだ。
さらに、ジェラール・ピケとサミュエル・ユムティティというワールドクラスのCBが揃って負傷中であり、L・スアレスという支柱が去った攻撃陣に現れた新星、アンス・ファティも離脱。各下から確実に勝ち点3を奪わなければならないが、消化試合数が少ないとはいえ同勝ち点で迎えるオサスナ戦では通常とは別種のプレッシャーに晒される。
注目選手：リオネル・メッシ
2020年11月25日、ディエゴ・マラドーナ氏が急逝。フットボール界随一のレジェンドの寵愛を受けたリオネル・メッシは、その他の人間が察することのできない思いを抱えていることだろう。ピッチ内外で様々な困難に取り巻かれている今シーズンのメッシだが、それらすべてを振り払うような輝きが世界中から求められている。
予想フォーメーション（4-2-3-1）
- GK：テア・シュテーゲン
- DF：デスト、ミンゲーサ、ラングレ、アルバ
- MF：メッシ、デ・ヨング、コウチーニョ、ブスケツ、ペドリ
- FW：グリーズマン
オサスナ（14位 勝ち点11｜3勝2分4敗｜8得点9失点）
昇格1年の2019-20シーズンを10位で終え、今シーズンもここまで14位と決して悪くない位置につけているオサスナ。開幕直後こそそれほど調子が上がらなかったものの、第5節以降で敗れたのはアトレティコ・マドリードとセビージャのみと健闘を続けている。
また、直近のウエスカ戦では開始6分で先制点を奪われる幸先の悪い入りとなったものの、ハーフタイムに2枚を交代するなど大胆な采配に出て後半半ばに同点に戻し、勝ち点1をもぎ取った。一貫して4-4-2を採用、堅い守備をベースに現実的な戦いを続けているが、その中でも難しい試合で最善の結果を得る経験を得ている。
不安定さが目立つバルセロナにとっては最も怖い割り切り方をするチームの1つであり、メガクラブと勝ち点で並ぶ直接対決という事実も選手の闘志に火をつけるだろう。耐え忍ぶ展開になることは避けられないが、攻め込まれながらもゴールさえ死守すれば、それは反対にオサスナのペースとなる。
注目選手：オイエル
クラブの生え抜きであり、セサル・アスピリクエタがビッグクラブに巣立って以降にチームを支える主将。闘争心溢れるタックルやボール奪取能力もピッチ中央で不可欠なものだが、とりわけビッグクラブとの対戦ではこの選手のキャプテンシーがチームメイトにどう作用するかが重要となる。一対一では敵わないタレント軍団に対抗するために、組織としてまとまる旗頭にならなければならない。
予想フォーメーション（4-4-2）
- GK：S・エレーラ
- DF：ロンカリア、D・ガルシア、U・ガルシア、J・クルス
- MF：R・ガルシア、I・ペレス、オイエル、ジョニー
- FW：E・ガジェゴ、A・ロペス
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年11月29日（日）日本時間22:00
- 解説：：柱谷幸一 実況：西岡明彦
- 会場：カンプ・ノウ
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