2019-2020シーズンのFAカップ決勝は8月1日に行われ、アーセナルが2-1でチェルシーを下してタイトルを獲得した。
同じロンドンに本拠を置く同士の“ビッグ・ロンドン・ダービー”となった一戦は、開始5分に動く。パス交換で中央を崩すと、最後はクリスティアン・プリシッチがボックス内で相手をかわし、冷静にネットを揺らす。チェルシーが大きな先制点を奪った。
しかし28分、アーセナルは同点に。左のスペースに抜けだしたピエール＝エメリク・オーバメヤンが、ボックス内でセサル・アスピリクエタに後ろから倒されてPKを獲得。主将自らが決め、試合は振出しに戻る。
その後、チェルシーにアクシデントが続く。35分にアスピリクエタ、49分にプリシッチと両者ハムストリングを痛めてプレー続行不可能に。フランク・ランパード監督は2回の交代を強いられる。
すると67分、アーセナルが逆転に成功。自陣からエクトル・ベジェリンがドリブルで相手を剥がすと、こぼれ球を拾ったニコラ・ペペがファーのオーバメヤンへ。受けた主将は、ボックス内で相手をかわし、冷静なループシュートを沈めた。
追う展開となったチェルシーだったが、73分にマテオ・コバチッチが2枚目のイエローカード受けて退場となり、万事休す。攻撃的なカードを切って最後まで攻め続けたが、アーセナルがリードを守り切って2-1で勝利した。
この結果、アーセナルは自らの持つ記録を更新し、史上最多14度目のFAカップ優勝を達成。また、決勝戦での同一カードで3回勝利したのは史上初のこととなった。今季プレミアリーグを8位で終えていたアーセナルだったが、この優勝で来季のヨーロッパリーグ本戦出場権を獲得している。
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