試合の概要
6位セビージャと4位ビジャレアル。ラ・リーガ2020年最終節で、強豪同士の直接対決が行われる。
セビージャ(6位 勝点23 | 7勝2分4敗 | 15得点10失点)
10月の絶不調を乗り越え、リーグ戦直近7試合で5勝1分け1敗と好調を維持するセビージャ。大混戦の上位争いに踏みとどまるためにも、ビジャレアル戦は今後に向けた大きな試金石となる。
今季のセビージャはジエゴ・カルロス&ジュール・クンデのセンターバックコンビがより成熟し、さらに35歳の主将ヘスス・ナバスも健在。守備陣が安定し、失点数はリーグ2位の「10」と見事な成績を残している。さらに後方からのビルドアップも安定し、ポゼッションの質は高い。だが、ファイナルサードでのクオリティが欠けており、チーム最多得点のユセフ・エン=ネシリですら4ゴール。上位進出を目指すチームとしては、攻撃陣に物足りなさが残る。
攻撃に人数を割くビジャレアル相手では、FWが生きるスペースも必然的に広がることになる。エン=ネシリらストライカーだけでなく、昨季チームを支えたルーカス・オカンポスやスソらウイング陣にもゴールが欲しいところ。年内最終戦で強豪を破り、トップ4フィニッシュやチャンピオンズリーグでの躍進に繋げられるだろうか。
注目選手:ルーカス・オカンポス
昨季はリーグ戦33試合で14ゴールと目覚ましい活躍を見せたが、今季はここまで2ゴールとおとなしいシーズンを過ごすオカンポス。独特なタッチと積極性あふれるドリブル、高い献身性は依然としてチームに不可欠であるが、得点数の減少は気がかりだ。後半戦へ向けて自信をつけるためにも、ビッグマッチでネットを揺らしたい。
予想スタメン(4-3-3)
GK:ブヌ
DF:J・ナバス、クンデ、ジエゴ・カルロス、アクーニャ
MF:ジョルダン、フェルナンド、ラキティッチ
FW:スソ、エン=ネシリ、オカンポス
ビジャレアル(4位 勝点26 | 6勝8分1敗 | 20得点14失点)
ウナイ・エメリ新監督の下で生まれ変わった今シーズン、15試合消化時点で4位と好位置につけるビジャレアル。未だ1敗と称賛すべき成績だが、8分けと勝ちきれない試合が多く、勝ち点獲得にやや苦労している。
さらに負傷者続出にも苦悩。セビージャ戦でもパコ・アルカセル、カルロス・バッカの両ストライカーは不在で、長期離脱中のビセンテ・イボーラも欠場に。さらに前節では主将マリオ・ガスパールも負傷交代となっており、エメリ監督は選手選考に苦労することになりそうだ。
それでもエースのジャラール・モレノは8ゴールと絶好調で、ジェレミー・ピノやニーニョら下部組織出身の若手選手も直近数試合で好パフォーマンスを披露。4-3-3へのシステム変更は成功し、指揮官の望むハイプレス&ポゼッション志向のスタイルも定着してきた。同じようなスタイルを持つセビージャ戦では、中盤での主導権争いが試合の行方を左右することになりそうだ。
注目選手:久保建英
出場機会の少なさに本人や所属元レアル・マドリードが不満を抱え、ビジャレアル側も放出はやむなしと判断したとスペイン複数メディアが報道。19歳の日本代表MFは去就に揺れている。セビージャ戦は1月のマーケット開幕前最後の一戦となるが、現地メディアの予想では再びベンチスタートが濃厚だ。現在2試合連続出場なしだが、去就に関係なく、出番を掴んで結果を残したい。
予想スタメン(4-3-3)
GK:アセンホ
DF:ペーニャ、アルビオル、P・トーレス、エストゥピニャン
MF:トリゲロス、フォイス、パレホ
FW:G・モレーノ、ニーニョ、M・ゴメス
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年12月30日(水)日本時間1:00
- 解説:小澤一郎 実況:倉敷保雄
- 会場:エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン
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