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明治安田J1リーグ

【コラム】「トップ2を目指す」北海道コンサドーレ札幌。ヴィッセル神戸撃破へのポイントは指揮官のメンバー選考にあり

【コラム】「トップ2を目指す」北海道コンサドーレ札幌。ヴィッセル神戸撃破へのポイントは指揮官のメンバー選考にありDAZN
【国内サッカー・ライターコラム】昨季のトップ2に入ったFC東京、横浜F・マリノスとの連戦を1勝1分で乗り切り順位を8位にまで上げてきた北海道コンサドーレ札幌。長年、札幌を取材している斉藤宏典氏が、今節のヴィッセル神戸戦を展望する。
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対策が見事に奏功した横浜F・マリノス戦

リーグ戦が再開してから6戦無敗。

前節終了時点の順位こそ8位と中位ではあるが、直近の2試合を振り返ると前々節は前年2位のFC東京を終盤まで追いつめてのドロー。前節は王者・横浜F・マリノスに完勝とも言える3-1の逆転勝利と、昨季のトップ2に対して優勢に渡り合ったその戦いぶりからは、浮上の予感が漂ってくる。そして、対ACL出場チーム3連戦のラストとなる今節のヴィッセル神戸戦。ビッグネームを擁する相手との戦いは、J1で日曜日に唯一開催されるゲームとあって注目を集めそうである。

6戦無敗の安定した戦いぶりのベースにあるのはソリッドな戦術。本来はもっと能動的にボールを動かしながら、就任3年目のペトロヴィッチ監督が志向する攻撃的なスタイルを強調したいはず。だが、中断期間に十分に実戦を組めず試合勘などが不十分だったことや、再開直後はアウェイ4連戦という難しい日程だったこともあってか、まずは攻守ともにシンプルかつ手堅く推し進めながら勝ち点を拾うマネジメントを行っている印象だ。

そうして迎える今回の神戸との一戦だが、焦点となりそうなのがメンバー選考である。

その話をするために前節を振り返ると、最終ラインから丁寧にパスをつないでビルドアップを行い、左右サイドバックが内側に入って位置的優位を得たり、中盤の選手が流動的にポジションチェンジを行う横浜FMに対してペトロヴィッチ監督は機動力のある選手を並べることで対応。ストライカータイプの選手を置かず、MF駒井善成やMF中野嘉大ら走れる選手を前方に配置し、敵陣からタイトなマンツーマンディフェンスを行うことで横浜FMの良さを消した。

同時に、彼らがその機動力を生かして横浜FMの高いDFラインの背後へ何度も走りこんでは相手守備を脅かし続けた。ペトロヴィッチ監督の策は見事に奏功したのだ。

誰が試合に出ても戦力が落ちない札幌。神戸戦のメンバーは?

2020_8_1_jleague_sapporo筆者はこれが横浜FM対策としての戦略、メンバー選考だと思いながら試合を観ていた。

しかし、試合後のペトロヴィッチ監督は「イメージして欲しいのは1974年のアヤックス(オランダ)。これが次のトレンドになると思っている。私のパスサッカーはモビリティのある選手が多くいるほど、生きると思う。今季はそういった戦い方が増えていくと思う」と饒舌に語っている。

つまりは、横浜FM対策に思えたメンバー選考とゲームスタイルは継続性のあるものになっていくのだろうか? それともフタを開ければセンターフォワードが配置される形に戻るのか? 試合を前に、この部分が非常に興味深くなっている。神戸も可変的な布陣を用い、ポジショナルプレーで位置的優位を作りながらボールを動かしてくるチームであるため横浜FM対策がそのまま機能する可能性も大いにあるし、前節はベンチスタートでコンディション万全のストライカーFWジェイが先発したとしても脅威になる。どちらの選択をしたとしても有効な策であるということは記しておきたい。

また、ここまでの得点者を振り返ると、FW鈴木武蔵が2得点を奪った初戦の第2節・横浜FC戦を除けば、第3節以降は鈴木、FWルーカス・フェルナンデス、FWチャナティップ、DF田中駿汰、FW菅大輝、MF駒井、MF荒野拓馬、MF金子拓郎とすべて異なる選手がゴールネットを揺らしている。これもまた特筆すべき事象だろう。「いまの札幌は誰が試合に出ても戦力が落ちない」と選手たちが口を揃えて発するのもうなずける。

来る一戦を前に焦点となり得る要素を並べてみたが、要するに現時点ではメンバー予想が難しく、そして得点者として期待すべき選手が誰なのかが良い意味で読めないという内容になり確定的な情報が少なく大変恐縮に思う。予測の難しい、見ごたえのあるチーム状況であるとご理解いただきたい。

ただし、ペトロヴィッチ監督が常に選手に求めている、走る、戦う、規律を守るという部分は決して揺れ動かない。中断期間に指揮官が「トップ2を目指す」と目標を上方修正した札幌は、昨季のトップ2と互角以上に渡り合ったことを自信とし、札幌ドームで天皇杯王者を迎え撃つ。

文・斉藤宏則

1978年、北海道生まれ。北海学園大学経済学部卒。大学卒業時からフリーランスとして国内外問わず各国サッカーを注視。札幌市在住で主にスポーツ紙、専門誌などに寄稿。

明治安田生命J1リーグ第8節 放送予定

日時対戦カード会場放送予定
8月1日(土)18:00ベガルタ仙台 vs 横浜F・マリノスユアスタDAZN
8月1日(土)18:00横浜FC vs サンフレッチェ広島ニッパツDAZN
8月1日(土)18:00名古屋グランパス vs 柏レイソル豊田スDAZN
8月1日(土)19:00浦和レッズ vs 清水エスパルス埼玉DAZN
8月1日(土)19:00FC東京 vs サガン鳥栖味スタDAZN
NHK BS1
8月1日(土)19:00湘南ベルマーレ vs セレッソ大阪BMWスDAZN
8月1日(土)19:00ガンバ大阪 vs 川崎フロンターレパナスタDAZN
8月1日(土)19:00大分トリニータ vs 鹿島アントラーズ昭和電ドDAZN
8月2日(日)14:00北海道コンサドーレ札幌 vs ヴィッセル神戸札幌ドDAZN
札幌テレビ

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