あまりにもエネルギッシュな振る舞いで知られるアトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督が、先のバレンシア戦直後に対極的な姿を見せたと話題になっている。
7日に行われたラ・リーガ第13節バレンシア対アトレティコ。敵地メスタージャに乗り込んだアトレティコは、FWルイス・スアレスのゴールによって1-0で試合を折り返し、一時同点に追いつかれたもののFWアントワーヌ・グリーズマン、DFシメ・ヴルサリコが加点して2点のリードを得た。しかしながら後半アディショナルタイム、FWウーゴ・ドゥロに立て続けに2得点を決められてしまい、土壇場で勝ち点1を分け合っている。
アトレティコは、まるで取り払うことのできない悪夢の中でインターナショナルウィークを迎えることになった。というのも、前回のインターナショナルウィークから今回のものまでの成績は1勝(ベティス戦)、3分け(レアル・ソシエダ戦、レバンテ戦、バレンシア戦)、2敗(リヴァプールとのホーム&アウェー戦)と散々。とりわけ深刻なのは失点数である。その6試合では12失点と1試合平均2点を奪われている計算に。平均失点数1点以下を常とするアトレティコの築く鉄壁は、溶解してしまったようだ。
バレンシア戦の後半アディショナルタイムは、アトレティコの堅守崩壊を象徴していたのかもしれない。試合後のシメオネ監督は、スペインでこの一戦を中継していた『モビスタール』とのフラッシュインタビューを普段では考えられないような、明らかに不機嫌そうな態度で打ち切った。それから、バレンシアの劇的同点に歓喜していた観客がすでに去ったスタンドで、一人孤独に佇み、物思いに耽っている。
果たしてシメオネ監督、そして彼の率いるアトレティコは、インターナショナルウィーク明けにどんな顔つきで試合に立ち向かっていくのだろうか。兎にも角にも、守備では昨季までのような最大限の集中力が必要となる。
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