アトレティコ・デ・マドリードFWアントワーヌ・グリーズマンは並々ならぬ意気込み、自信とともに2022-23シーズンを迎えようとしているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
「今季は彼のシーズンになるよ」。プレシーズンの真っ最中、グリーズマンとともに日々を過ごしているクラブ関係者は、そんな言葉を口にしているという。フランス代表FWは今季、かつてバロンドール3位に選ばれたパフォーマンスを取り戻せることを信じており、そのため懸命にプレシーズンの練習をこなしているようだ。
グリーズマンは昨季、バルセロナからのレンタル移籍でアトレティコに復帰。アトレティコはこの2シーズンで、同選手を50％以上起用すれば4000万ユーロでの買い取り義務が発生するが、ディエゴ・シメオネ監督が寄せている絶大な信頼からすれば必然的に支払うことになるはずだ。ただし、グリーズマンは皆を納得させるためにも今季は数字もほしいところである。
グリーズマンの昨季得点数はわずか8。10年以上にわたるシメオネ監督政権下のアトレティコで最多得点記録（141得点）を誇り、歴代ランクでも4位に位置する選手としては、あまりに寂しい数字である。そもそも昨季アトレティコには点取り屋が不足していた。2シーズン前に21得点を決めてラ・リーガ優勝の立役者となったFWルイス・スアレスは、昨季もチーム内得点王だったが、FWアンヘル・コレアと並び13得点を記録するにとどまった。『マルカ』曰く、そのため今季のグリーズマンは、再び20得点を決める選手になることを求められているようだ。
昨夏は市場閉鎖の直前にアトレティコ復帰が決まり、満足にプレシーズンを過ごせなかったグリーズマンだが、今年は最初から調子を整えることができている。アトレティコの背番号8は、前線でFWジョアン・フェリックスと新旧エースのコンビを組むことが予想されているが、果たしてかつての輝きを取り戻すことはできるのだろうか。
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