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川崎フロンターレ

「本当にチームメイトのおかげで受賞できた」。2年連続3度目のベストイレブンに輝いた谷口彰悟が今季を振り返る | 2021 Jリーグアウォーズ

「本当にチームメイトのおかげで受賞できた」。2年連続3度目のベストイレブンに輝いた谷口彰悟が今季を振り返る | 2021 JリーグアウォーズDAZN
【国内サッカー ニュース】2021シーズンの明治安田生命J1、J2、J3全日程が終了し、12月6日「2021 Jリーグアウォーズ」で各賞が発表された。そこでJ1リーグ連覇を成し遂げた川崎フロンターレのキャプテンとしてチームをけん引したDF谷口彰悟に今季の戦いぶりと自身のパフォーマンスを振り返ってもらった。(インタビュー・文=林遼平)
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「簡単ではなく、本当に難しい1年だった」

ーーベストイレブン受賞おめでとうございます。率直な思いを教えてください。

昨年に引き続き、今年も受賞することができて嬉しく、非常に光栄に思っています。やはりチームが優勝できたから個人としての賞を選んでもらえたと思っています。チームの勝利、優勝は逃したくなかったので、そちらをしっかり成し遂げることができたからだと思います。

ーー今季は王者としてのプレッシャーもあった中で2連覇を達成しました。シーズンをどう振り返っていますか?

簡単ではなかったですね。数字で言えば、勝点も『90』を越すことができましたし、2位との勝点差も『10』以上あり、28勝することもできました。それはすごいことだと素直に感じています。ただ、それは結果であって、過程は苦しかったなと。本当に難しい1年だったなという思いが強いです。

序盤は連戦の中で勝利を重ねながら、自分たちが理想とするサッカーを目指して戦えていました。しかし、ACLで海外に行き試合をして、帰ってきて隔離期間中にリーグ戦を戦い、なかなか結果が出ない時期もありました。その当時は、本当に精神的にも肉体的にもキツかったですね。

でも、みんなが目の前の試合に集中して勝ち点を積み上げる作業を我慢強く繰り返してやってきました。その成果が優勝につながったと思っています。一人ひとりがタフになり、強くなってきたなと感じています。

ーーチームの柱だった中村憲剛氏が昨季限りで引退し、非常に大きな存在が抜けたことで心配されたところもあったと思います。そういった中でキャプテンとして重圧を感じるところはあったのでしょうか?

プレッシャーは多少感じていました。チャンピオンチームで迎えるシーズンで、連覇の難しさも知っています。ただ、憲剛さんが引退された中で、「新しいフロンターレとしてここで結果を残したい」という思いはありました。

「憲剛さんがいなくなったからダメになった」と言われるのは僕らも悔しいですし、憲剛さんもそういう風なチームになって欲しくないと思っていたと思います。だからこそ、僕らは今年も優勝するために戦い続けることはすごく意識して取り組んでいけたと思います。

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「優勝したからこそ、個人賞を得ることができた」

ーー谷口選手自身は、怪我の影響等もありながら30試合に出場して優勝に貢献しました。シーズンを通して自身のプレーに関してはどう振り返っていますか?

可もなく不可もなくという感じです(笑)。序盤はチームの勢いもありましたし、すごくいいゲームが続いていた気はします。

ただ、中盤以降は苦しんだゲームが多くありました。自分も怪我で戦線離脱していた時期があったので、チームが苦しいときに力になれていなかったのは悔やまれるところです。そう考えると、もっとできることがあったかなと。いろいろなことを学べた1年だったなと思います。

ーー今年は過密日程の中、CB陣が入れ替わりながらでも守備を安定させていた印象があります。優勝やベストイレブンはDF陣みんなで手にしたタイトルではないでしょうか?

その通りですね。優勝したからこそ、こういった形で個人賞を得ることができたと思っています。僕個人の力ならベストイレブンを貰えるほどのパフォーマンスだったかなと、正直、思っているところです。

でも、本当にチームの結果にはこだわってきましたし、僕が出られない試合では他の選手がきちんとしたパフォーマンスを出していた。それを見て、自分もいいパフォーマンスを出さないと出場できないと思わされる。そういった競争が高いレベルでできたのはすごくありがたかったですし、本当にチームメイトのおかげで受賞できたなと思っています。

ーー難しい時期もあった中で、キャプテンとしてはどうチームをまとめていたのでしょうか?

チームのために何ができるかは常に考えているつもりです。どうやったらチームがいい方向に向かうかは自然と考えるようなりました。あとは、キャプテンという役割ではない(小林)悠さんやアキさん(家長昭博)など、ベテランと呼ばれる選手たちがブレることなくきちんとやり続けるから若手は安心してついていけます。上の選手たちの存在がすごく大きかったし、すごく助かりました。

「カタールワールドカップに絡んでいきたい」

ーー今年はボランチでプレーする機会もありました。プレーの幅という点では自身の成長をどう捉えていますか?

今年はキャンプに入ってからボランチでプレーする機会はありましたし、監督からも、ボランチでのプレーすることを考えながらやっていてくれと言われていました。30歳にしてボランチのようなポジションを再びやることは新鮮でしたね。

「若い時はこうだったけど、こういう風にできるようになったな」と思える部分もありました。そういった意味ではいい刺激になりました。自分自身で制限をかけずに、何事にもチャレンジしていって自分の成長につなげていく。そういう考えを歳を重ねても持っている重要性に、今年は気づくことができました。

ーー今季はクラブでのパフォーマンスもあって久々に代表にも選出されました。谷口選手としても目指してきた場所だと思います。

常に目指してきた場所ですね。ただ、選ばれずに過ごしてきていて、正直、「もう代表に呼ばれることは無いのかな」思ったこともありました。それでもプレーしている以上、代表は目指したい場所です。

過去に一度入ったこともあって、代表がどういう場所なのかは知っていました。だからこそ、もう一度入りたい思いを捨てきれなかったですし、やり続けることができたと思っています。その結果、今年久々に呼んでもらえることができて、日の丸をつけて戦うこともできたのですごく刺激になりました。

やはり、居続けたい場所だなと改めて感じました。来年はカタールワールドカップもあるので、そこに絡んでいけるような選手であり続けたいと思っています。

ーー代表に行ったことでチームに還元できるものはあるものでしょうか?

それは間違いなくあると思います。今年の3月に代表があったときに(山根)視来やヤス(脇坂泰斗)、守田(英正)、アンダーの方には(田中)碧や(三笘)薫、(旗手)怜央が入っていて、すごく嬉しかった一面もあれば、悔しい思いを抱くところもありました。

彼らが代表から帰ってきた後に彼らの意識が変わったことがすごく伝わってきました。それがチームにいいものをもたらしてくれているなと感じましたね。みんなもその刺激を感じながらトレーニングができていたところもあります。

やはり僕も代表に行って帰ってきたときに、どういう姿勢で、どのくらいの強度でトレーニングするかは、このチームに落とし込んでいきたいなという思いがありました。それを周りが感じてくれれば嬉しいし、そこからチームのレベルが上がっていくならありがたい。そういう意味では、いろいろなものを還元できると思います。

ーー最後に、来季に向けて個人としてチームとしてどんなことを考えていきたいかを教えてください。

個人としてはやれることを増やしていきたいなと思っています。自分のやれることにフタをせず、どんどん貪欲に吸収していきたいと思っています。存在感のあるプレイヤーになっていきたいですね。

チームとしては3連覇を狙えるチャンスがきました。2019年の経験、教訓を生かせる時がきたと思っています。覚悟を持ってシーズンに挑まないといけないという思いでいます。あとはACL。そこは何がなんでも取りたい気持ちでいます。まだまだやるべきことは多いので、しっかり戦い抜けるようにやっていきたいと思います。

文・インタビュー 林遼平

埼玉県出身の1987年生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、フリーランスに転身。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」の番記者を経て、現在は様々な媒体で現場の今を伝えている。

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