今月、トッテナム指揮官に就任したばかりのコンテは、昨シーズンまで2年間にわたってインテルを指揮。チームを11年ぶり19回目のセリエA優勝へと導いた。過去にはチェルシーでプレミアリーグを制覇したほか、ユヴェントスでセリエA3連覇を果たした経験もあるが、インテルで成し遂げた仕事が自身のキャリアにおける“傑作”であると考えている。『Gazzetta dello Sport』のインタビューで明かした。
「ユーヴェで新たなサイクルを作り出すことは大変だった。当時のライバルは、(ズラタン)イブラヒモヴィッチや(アレッサンドロ)ネスタ、チアゴ・シウヴァを擁するミランや、トリプレーテ(3冠)を達成したインテル。それに(エディンソン)カバーニや(エセキエル)ラベッシ、(マレク)ハムシクのいるナポリもいた」
「だが、私の真の傑作はインテルでのスクデットであると考える。我々は2年間でユーヴェの覇権を覆したのだ。我々がサイクルを途絶えさせていなければ、ユーヴェは今も、首位に立っていただろう。王者は誰かに倒されれば、自信が失われていくものだからね」
コンテはトッテナム指揮官に就任したことで、今夏にチェルシーへ移籍した教え子のFWロメル・ルカクや、マンチェスター・ユナイテッドへ加入した元ユーヴェFWクリスティアーノ・ロナウドと、再び同じ舞台に立つこととなった。
「半年前は、ルカクやロナウドと再会することになるなど、まったく考えていなかった。私のインテルでの冒険が終わることすら考えていなかったよ。どちらの移籍に驚かされたか? 2人の状況は異なるが、プレミアリーグで再び主役になれるチャンスがあれば、“ノー”と答えるのは難しいはず。ただ確かなことは、2人のスターの退団で、イタリアのカルチョが寂しいものになったということだ」
またコンテは、ナポリとミランが32ポイントでトップを走る今シーズンのスクデット争いについて問われると、「現段階では、インテルも含めた3チームの争いのように見える」とコメント。「だが私はいま、プレミアリーグの首位争いを考えるのに忙しい」とこぼした。
続いて話題はロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表に。今夏のEURO2020優勝からわずか4カ月で成績不振となり、カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選でプレーオフへと回ることとなった。元イタリア代表指揮官は自身の考えを示す。
「EURO優勝のような思いがけない快挙を達成した時は、すべての星がきれいに並び、すべて完璧に機能したということを意味する。大会中に情熱や自信も増し、エピソードも自分たちの味方に傾いた。だが、王者となった後は、期待値が高まり、プレッシャーが大きくなる。どのチームも命がけで対戦に臨んでくる。そこでボールがポストに嫌われたり、PKを決して失敗しないジョルジーニョが立て続けに失敗したりする。イタリアは自分たちの魔法と闘志を取り戻さなければならない」
「イタリアがW杯出場を決められることを願っている。恐るべき相手はポルトガルだけ。ロナウドの他にもクオリティの高い選手が多く、強豪だ。だが、他のチームは心配するほどではない」
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