一連のシーンは、66分と67分に起きた。
まずは66分のシーン。鹿島のチャンスでFW上田綺世のクロスをFW鈴木優磨がDF中谷進之介と競りながらヘディングシュートを狙った。ただ、中谷が弾き返したところでホイッスル。主審は鈴木の中谷へのファウルを取った上でイエローカードを提示した。さらにその直後、今度はGKのフィードにMF相馬勇紀がDF常本佳吾と競り合ってファウルを取られるが、こちらにはイエローカードが出なかった。リプレイで見ると、ともに競り合いの際に腕が相手選手に当たっているように見えるが、2つの事象に違いが出たのは何故なのか議論が行われた。
2つの場面を見比べた上で平畠氏は「ファウルのレベルを同じような感覚で比較することはできない。僕の判断ではどちらもイエローかなと思いますが、あっちがイエローだからこっちもイエローでしょと言うのは筋が違うのかなと。単純にどちらもイエローかなと思います」と語り、比較するのではなく、一つひとつのプレーとして見た時にどちらもイエローであると見解を口にした。
続いて深野氏は、「両方とも警告、イエローカードだと思いました。腕の硬いところが顔に当たっている。振ってはいないので退場まではいかないですけど、首から上は気をつけましょう、一段ジャッジを上げましょうとなっていますし、両方とも警告だと思いました」とし、レッドカードまではいかないにしても、どちらもイエローカードであると主張した。
2人の意見を聞いた上で、家本氏は「結論から先に言えば、両方ともイエローカード」と主張。何故違う判断になったかについては、審判のポジションがあると言及した。
「最初の鈴木選手のところではレフェリーがすごくいいポジションで見ているので、腕の加減など全ての状況がわかっていた上で判断できたのですぐにカードを提示した。正しいジャッジだったと思います。ただ、次の場面で言うと、レフェリーはくしざしになる。左手が奥から横にくるので、なかなかそれをキャッチできにくいポジションだった。この立ち位置からすると、レフェリーはこの状況を正しく判断することは難しい」
また、この場面における第4審や副審の対応について家本氏は、「いい角度で見れていたはず。僕は何故(主審)助けてあげられなかったのかなという疑問点がある。サポートできたシーンかなと思います」と意見を述べており、改めて審判団のチームワークが大事なことがわかる事象だった。
今後はどんな事象を題材として扱っていくのか。今後のJリーグジャッジリプレイにも注目したい。
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