試合の概要
激しいトップ4フィニッシュ争い真っ只中のアーセナルとウォルヴァーハンプトン。今月10日に戦ったばかりの両者が、今度はエミレーツ・スタジアムで相まみえる。
アーセナル（順位：6位 勝点42 ｜ 13勝3分け7敗 ｜ 36得点26失点）
1月の苦しい時期を乗り越え、直近リーグ戦2勝1分けと再び上昇の兆しを見せるアーセナル。前節ブレントフォード戦(2-1)は最終的に1点差となったが、特に前半は見事な戦いぶりで相手を圧倒する時間が多く、またガブリエウ・マルティネッリ不在でもエミール・スミス＝ロウ、ブカヨ・サカ、マルティン・ウーデゴールと2列目の選手が躍動。非常に良いムードに包まれている。
そして迎える難敵ウォルヴァーハンプトン戦。ミケル・アルテタ監督は新たなケガ人はいないと明言しており、冨安健洋を始めフルスカッドでこの試合に臨むことができそうだ。
10日の敵地での対戦ではセットプレーから先制し、その後退場者を出しながらも耐えきって10人で勝利を収めるなど、粘り強い戦いで3ポイントを獲得していたアーセナル。この一戦でもウォルヴァーハンプトンの強固なブロックと鋭いカウンターには手を焼きそうだが、ここ数試合で見せる安定したビルドアップを軸に、相手にカウンターを打たせないことが重要となりそうだ。そしてなにより、11人で試合を終える必要があるだろう。6シーズンぶりのトップ4フィニッシュへ向けて勝利すれば非常に優位な立場となるだけに、確実に3ポイントを確保したい。
注目選手：冨安健洋
約1カ月の負傷離脱を経て、前節ブレントフォード戦でついにベンチ入りを果たした冨安。プロ意識の高い23歳DFは中4日間でコンディションは上がっていることをアルテタ監督も明言している。代役を務めていたセドリック・ソアレスのパフォーマンスも上々ではあったが、この日本代表DFが右サイドバックで攻守にもたらす安定感は格別。特にサカのパフォーマンスに大きな影響を及ぼすはずだ。無理は禁物だが、この重要な一戦で復帰したいところだ。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK：ラムズデール
DF：冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニー
MF：トーマス、ジャカ、サカ、ウーデゴール、スミス＝ロウ
FW：ラカゼット
ウォルヴァーハンプトン（順位：7位 勝点40 ｜ 12勝4分け8敗 ｜ 23得点18失点）
アーセナルに敗れた後、トッテナム(2-0)、レスター(2-1)と難敵相手に連勝を飾ったウルブズ。さらに長期離脱からペドロ・ネトが復帰して前節初出場を飾るなど、こちらも明るい話題が多く、序盤戦のつまづきから見事に復調してトップ4も十分に狙える位置につけている。
レスター戦で負傷したラヤン・アイ＝ヌーリの出場が危ぶまれており、離脱が続いているウィリー・ボリらは欠場が濃厚と、守備陣はやや苦しいやりくりとなりそうだが、前線の選手はほぼ全員コンディションが整っている。ブルーノ・ラージ監督は自身の臨むプランでアタッカーを起用することができそうだ。
前回対戦では10人の相手に押し込み続けながらも、フィニッシュの精度が足りずに敗れているウルブズ。しかし直近のトッテナム戦、レスター戦とそれぞれシュート11本で2ゴールを奪っている。いずれも相手にポゼッションは譲りつつ、固い守備を基本に勝負どころでハイプレスを行う形がハマり、縦に速い攻撃で勝利を掴んだ。アーセナルとの再戦でもそれがベースとなりそうだが、ボールを保持を許しながらもまずは失点しないことが必要となる。
注目選手：ダニエル・ポデンセ
昨年12月からポジションを勝ち取った身長165cmと小柄なアタッカー。細かいタッチと抜群のキレで相手を翻弄するドリブルだけでなく、小柄ながら体を張ったキープなど無理の利くウインガーでもあり、得点やアシストこそ少ないが、チーム好調の要因の1つとなっている。左に流れてのプレーを好むため冨安とのマッチアップも予想されるが、このデュエルが試合の大局に大きな影響を与えそうだ。
予想スタメン(3-5-2)
GK：サー
DF：キルマン、コーディ、サイス
MF：セメド、デンドンケル、ネヴェス、モウティーニョ、マルサウ
FW：R.ヒメネス、ポデンセ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：清水範久 実況：安井成行
- キックオフ：2022年2月25日（金）日本時間4:45
- 会場：エティハド・スタジアム
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