サッカー界にはいわゆる“当たり年”が存在する。傑出した才能の持ち主たちが同時多発的に誕生した年だ。
なかでも至高の黄金世代と称せるのは1987年生まれ。歴代最多6度のバロンドール受賞歴を誇るリオネル・メッシを筆頭に、ルイス・スアレス、カリム・ベンゼマ、エディンソン・カバーニ、ジェラール・ピケ、レオナルド・ボヌッチ、ゴンサロ・イグアイン、セスク・ファブレガスなど、サッカー界を牽引してきたスーパースターがズラリと揃う。
1992年生まれも多士済々。ネイマール、サディオ・マネ、モハメド・サラー、ソン・フンミンらアタッカーだけでなく、アリソン、ティボー・クルトワ、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、ベルント・レノなど一流GKも多い。MFならカゼミーロ、DFならダヴィド・アラバというワールドクラスも存在する。
87年、92年に続く『新・黄金世代』を挙げるなら、2000年に生まれた“ミレニアム世代”だろう。アーリング・ハーランドやジェイドン・サンチョなど近未来のバロンドール受賞を期待させる逸材が少なくない。DAZN(FOOTBALL FREAKS)が選出したベストイレブンを紹介する。
GK イラン・メリエ
リーズのゴールマウスを預かる長身痩躯のGK。2018年2月にロリアンでプロデビューし、翌年にイングランドへ。“鬼才”マルセロ・ビエルサ監督の信頼を得て、今季はプレミアリーグの開幕からピッチに立っている。
反応スピードや安定したセービングが長所で、足下の技術にも優れる。ウーゴ・ロリス(トッテナム)の後継者候補として、母国からも熱い視線が注がれる有望株だ。
DF セルジーニョ・デスト
DF ウェズレイ・フォフォナ
DF マラシュ・クンブラ
DF アルフォンソ・デイヴィス
左のデイヴィス、右のデストはそれぞれバイエルン、バルセロナで主力を担う。前者は20歳にして世界屈指のレフトバックにまで上り詰めた早熟のスーパータレントだ。デイヴィスはカナダ、デストはアメリカのA代表に名を連ねており、どちらも北米サッカー界の未来を照らす存在になっている。
フォフォナ(レスター)とクンブラ(ローマ)の2人も遠からずメガクラブで活躍するポテンシャルを秘める。どちらも190cmオーバーのCBだが、その特徴は「強くて高い」だけではない。機動力やビルドアップのセンスがあり、あらゆるタイプのアタッカーにソツなく対応する。
MF サンドロ・トナーリ
MF エミール・スミス・ロウ
MF フィル・フォーデン
そのルックスやプレースタイル、ブレッシャで台頭したキャリアなど共通点の多さから「アンドレア・ピルロの後継者」と期待されるトナーリは、セリエAで復活を遂げた名門ミランのレジスタ。広い視野と状況判断を活かし、長短を織り交ぜた正確なパスで攻撃を司る。
インサイドハーフの2人はプレミアリーグのビッグクラブでメキメキと頭角を現している俊英だ。マンチェスター・シティの下部組織上がりのフォーデンは左足の技術や戦術眼に優れ、ペップ・グアルディオラ監督から「私が指導した選手の中で最も才能あふれる1人」と激賞される。
一方のスミス・ロウは昨年末から調子を上げるアーセナルのキーマン。アジリティやテクニックに長け、鋭い飛び出しや狙い澄ましたラストパスを武器に違いを作り出している。
FW ジェイドン・サンチョ
FW アーリング・ハーランド
FW ヴィニシウス
すでに「ワールドクラス」の域に達しているのがドルトムントの2大クラック。センターフォワードに必要な要素を全てハイレベルに備えるハーランドも、非凡な局面打開力を誇るドリブラーのサンチョも、近未来のバロンドール受賞が有力視される。
その両雄と3トップを形成するのはヴィニシウス。得点力などに改善の余地があり、レアル・マドリードでやや出番を減らしているが、スピードとテクニックを活かした突破力は目を見張るものがある。
FOOTBALL FREAKS
配信:DAZN
配信予定:毎週木曜夜
出演:ベン・メイブリー、野村明弘、北川義隆、フアン・カストロ(敬称略)
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