バルセロナの審判贈収賄疑惑“ネグレイラ事件“で、ネグレイラ氏は2020年、バルセロナに対してある申し出をしていたという。スペイン『エル・ムンド』が報じている。
バルセロナは2003年から2018年まで、当時の審判技術委員会(CTA、スペインフットボールの審判統括組織でラ・リーガの試合担当なども決定)副会長エンリケス・ネグレイラ氏とその息子が保有していたDASNIL95社に対して、審判のレフェリング分析を名目に約700万ユーロを支払っていたことで贈収賄疑惑にかけられている。
バルセロナはネグレイラ氏がCTA副会長の座を辞した2018年に同氏との契約を打ち切っていたが、『エル・ムンド』曰く、ネグレイラ氏は2020年に新たな申し出を行なっていた模様だ。
新型コロナウイルスのパンデミックによって中断期間もあり、最終的にレアル・マドリーが優勝を果たした2019-20シーズンのラ・リーガ。バルセロナはVARについての不満を漏らしていたが、ネグレイラ氏から次のようなメッセージを受け取っていたという。
「私はVARについて君たちの助けになれる。私と一緒ならば、もっとうまくいっていた」
「興味があるなら、連絡をしてくれ」
しかしながらジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長が率いていた当時のバルセロナ首脳陣は、契約を打ち切る際にネグレイラ氏から「すべてのイレギュラーが明るみに出ることになる」「私は長年にわたり協力してきた。これだけ秘密を共有してきた」などの脅迫めいたメッセージを受け続けていたことで同氏に嫌悪感を抱いており、相手にはしなかったとのことだ。
なおスペイン『エル・パイス』によれば、スペインの検察当局は贈収賄罪により、バルセロナ(法人団体)、バルトメウ前会長、ネグレイラ氏を起訴する方針を固めている。
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