試合の概要
トッテナムとアーセナル。ノース・ロンドンの雄が、トップ4フィニッシュをかけた大一番で激突する。
トッテナム(順位:5位 勝点62 | 19勝5分け11敗 | 60得点40失点)
途中就任の名将アントニオ・コンテがチームを立て直し、熾烈なトップ4争いを演じているトッテナム。しかし直近4試合で1勝(2分け1敗)と終盤戦で失速、残り3試合で4位とは4ポイント差と苦しい状況となっている。
それでも前節、優勝を狙うリヴァプール相手に敵地アンフィールドで先制するなどその力を証明した(結果は1-1)。今季はマンチェスター・シティ相手にダブルを達成するなど、ビッグマッチで選手たちは抜群の強さを発揮する。右サイドバック以外は主軸にケガ人もおらず、万全のコンディションで大一番に臨むことができそうだ。
敗戦はトップ4圏外確定を意味する。宿敵に本拠地で優勝を決められた過去を持つトッテナムにとって、絶対に負けられない一戦だ。そういったことを無視したとしても、イングランドで最も熱いダービーの1つで高まらないわけがない。コンテ監督も「この試合がクラブと選手にとって何を意味するかは理解しているよ」と、闘志を燃やしている。残されたラストチャンスで宿敵を下し、大逆転でのトップ4を決められるだろうか。
注目選手:ソン・フンミン
先日のリヴァプール戦でも先制点を奪い、自身初のリーグ戦20ゴールを達成したソン・フンミン。直近2試合で3ゴール1アシストと絶好調で、ハリー・ケインとのWエースは抜群の存在感を放っている。チーム全体で押し上げるアーセナルを相手に、ケインを起点としたカウンターを彼がフィニッシュする形をできる限り作りたい。
予想スタメン(3-4-3)
GK:ロリス
DF:ロメロ、ダイアー、ベン・デイビス
MF:エメルソン、ホイビュア、ベンタンクール、セセニョン
FW:クルゼフスキ、ケイン、ソン・フンミン
アーセナル(順位:4位 勝点66 | 21勝3分け11敗 | 56得点42失点)
まさかの3連敗から、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドら上位陣を含めて4連勝。若いチームらしく安定感には不安はあるが、一度勢いに乗ればどんなチーム相手でも3ポイントをつかめるのが今のアーセナルだ。素晴らしい雰囲気のまま、因縁の相手とのダービーマッチに挑む。
しかし、選手のコンディションには懸念も。離脱中のトーマスやキーラン・ティアニーに加え、ベン・ホワイトとブカヨ・サカにも欠場の可能性がある。選手層が厚いとはいえないため、主力4選手を欠いてしまえば苦しい戦いを強いられることは間違いない。
それでも、トップ4入りへ絶対的に有利な状況は変わらない。勝てば6シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場が確定し、引き分けでも残り2試合で4ポイント差を維持できる。もちろん因縁のダービーマッチでドローを狙うことはないだろうが、精神的に優位に立てるのは大きなアドバンテージだ。ミケル・アルテタ監督が「就任後、最もエキサイティングな試合だ」と燃える中、選手たちは何を見せてくれるのだろうか。
注目選手:冨安健洋
負傷から3カ月ぶりに復帰して初のスタメンとなった前節リーズ戦、加入後初めて左サイドバックで出場すると、抜群の安定感で攻守両面を支えた日本代表DF。現地ではトッテナム戦での起用法に大きな注目が集まっている。ソン・フンミン対策で右へ戻る可能性や、左で継続、3バックの左など、そのユーティリティ性により本番まで起用ポジションはわからない。それでも、どんなタスクでも安定してこなす彼の存在は、アーセナルにとって大きな価値のあるものだ。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:ラムズデール
DF:セドリック、ホールディング、ガブリエウ、冨安健洋
MF:エルネニー、ジャカ、サカ、ウーデゴール、マルティネッリ
FW:エンケティア
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年5月13日(金)日本時間3:45
- 解説:水沼貴史 実況:下田恒幸
- 会場:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
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