かつてのエースが、10年ぶりにセレッソ大阪に戻ってくる。
31日、C大阪は元日本代表MF乾貴士の加入を発表した。昨季まで所属していたエイバルは最下位で2部に降格。欧州での移籍先を第一に模索していたが、最終的に古巣への復帰となった。11年7月にドイツに飛び立って以来、約10年ぶりにJリーグでプレーすることになる。
今回の移籍にあたり、乾は公式HPに「セレッソ大阪に加入することになりました乾貴士です。はじめまして!のサポーターの方もいると思いますし、前から応援して頂いているサポーターの皆さんと会えるのも楽しみです!ブンデスリーガ、夢であったスペインリーグでの日々、ロシアW杯大会での戦い。この10年で多くの経験をすることが出来ましたが、もっともっとサッカーが上手くなりたいという欲求は尽きません。大阪の、そして日本中の子供たちに楽しいサッカーを届けられるように、セレッソ大阪で頑張ります!」とコメントを発表した。
なお、今回背負う背番号は、かつてつけていた「7」ではなく「23」。
本人は「クラブからは7番を用意していただいており、自分の中でもとても悩みました。ただ、僕自身23歳の時にセレッソから海外に挑戦させてもらったこと、そしてまたこのチームに帰ってきて、ここからスタートしたいという強い思いを込めて23番を選ばせてもらいました。さらには、大好きな山下(達也)選手が付けていた番号でもあるので、付けたい思いもありました。クラブにもこの思いを理解していただき感謝していますし、皆さまにも新しい乾貴士を迎え入れていただけたらと思います」と新たな背番号を背負う経緯とその想いを説明している。
乾は、2005年に滋賀県立野洲高等学校で全国高校選手権を制覇。優勝で一躍全国的な旋風を巻き起こすと、高校卒業後に横浜F・マリノスに入団。その後、2008年6月にセレッソ大阪へ移籍し、レヴィー・クルピ監督のもとで在籍期間中67試合26点と得点を量産しチームのJ1昇格に貢献した。2011年8月にボーフム(ドイツ)に移籍した後は、フランクフルトをはじめ、エイバル、ベティス、アラベスといった欧州のトップレベルの舞台でプレーし続けた。
ブンデスリーガ(ドイツ)では105試合14得点、そしてラ・リーガ(スペイン)では通算166試合16得点。日本代表では2018年に行われたロシア・ワールドカップも経験している乾は、日本屈指の経歴を誇る。今夏には、酒井宏樹(浦和レッズ)、大迫勇也・武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)と、海外で長くプレーした選手がJリーグに相次いで復帰。そのリストに乾が新たに名を連ねた。
C大阪は直近、成績不振によりクルピ監督を解任し小菊昭雄監督が内部昇格したばかり。その新体制初陣で迎えた大阪ダービーを早速制し、調子を取り戻しつつあるセレッソ。乾の加入により上昇スピードの加速となるか。
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