試合の概要
トップ4争いへ負けられないアーセナルが、敵地で好調ウォルヴァーハンプトンと対戦する。
ウォルヴァーハンプトン(順位:8位 勝点34 | 10勝4分け7敗 | 19得点16失点)
序盤戦はゴールが遠く苦しい戦いを強いられたウォルヴァーハンプトンだが、直近リーグ戦では5試合負けなし(4勝1分け)。チェルシーと引き分けた(0-0)他、敵地でマンチェスター・ユナイテッドに勝利(1-0)するなど、絶好調だ。
しかし、離脱者の多さは問題に。ファン・ヒチャンやウィリー・ボリー、ペドロ・ネトら5人が負傷中で、新型コロナウイルス陽性のトリンカォンもこの試合に間に合わないことが予想されている。ブルーノ・ラージ監督は選手選考に頭を悩ませそうだ。
とはいえ、ラージ体制でここまでリーグ2位の失点数(16)を誇る堅守は大きな武器だ。アダマ・トラオレという“飛び道具”は失われたが、ボール保持にこだわらずに堅守とカウンターで戦える彼らは、トランジションに難を抱えるアーセナルには相性が良い。一方で19得点と攻撃力には課題を残しているため、失点しないことは重要になりそうだ。
注目選手:ルベン・ネヴェス
今季もリーグ戦19試合に出場し、チームの中心として活躍を続けるポルトガル代表MF。中盤低い位置でのビルドアップや局面を変えるロングパス、豪快なミドルシュートに精度の高いキックは大きな武器だ。守備時のポジショニングも向上、リーグ特有の激しいデュエルでも存在感を発揮している。長い間アーセナルが関心を示すと言われる24歳だが、彼のパフォーマンスは試合を大きく左右しそうだ。
予想スタメン(3-5-2)
GK:サー
DF:キルマン、コーディー、サイス
MF:セメード、デンドンケル、R.ネヴェス、モウティーニョ、アイ=ヌーリ
FW:R.ヒメネス、ポデンセ
アーセナル(順位:6位 勝点36 | 11勝3分け7敗 | 33得点25失点)
夏に獲得した若手選手らが躍動し、クリスマスは4位で折り返したアーセナル。しかし、元旦のマンチェスター・シティ戦で惜敗(0-1)、2022年は未だ勝利のない状況だ。また、1月にはピエール=エメリク・オーバメヤンを含むトップチーム6選手が退団した一方で、補強はゼロ。メディアやファンからは批判的な声が上がっている。
周囲の声を黙らせるため、そして上位追走へ勝利がほしいウォルヴァーハンプトン戦。チームの中核を担っていた冨安健洋もトレーニングに復帰したようだが、この一戦には間に合わないことが予想されている。しかし、グラニト・ジャカとトーマス・パルティが出場停止から復帰し、またアフリカネイションズカップからニコラ・ペペらが帰ってきた。危機的状況は乗り越えたと言えるだろう。
ミケル・アルテタ監督の下で積み上げてきたビルドアップやプレッシングからのボール回収は、上位相手でも通用することは証明済み。問題は、それを毎試合発揮できるかどうかだ。中盤のレギュラー2人が戻ってきたことにより、直近数試合よりは安定感を持って試合を進めることはできるかもしれない。ウォルヴァーハンプトンの堅守を壊すため、両サイドのパフォーマンスは重要になりそうだ。
注目選手:ガブリエウ・マルティネッリ
11月末の今季初ゴールからあっという間にスタメンの座を勝ち取った20歳。チームが苦しんだ1月も左サイドで攻守に走り回り、貴重なエネルギーをもたらしていた。そしてインターナショナルウィーク中に行われたドバイでのキャンプでは、ストライカーポジションでの起用も試されたと伝えられている。アルテタ監督の信頼を手にしたアタッカーのパフォーマンスは、今後のアーセナルを見ていく上で鍵となりそうだ。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:ラムズデール
DF:ホワイト、ホールディング、ガブリエウ、ティアニー
MF:トーマス、ジャカ、サカ、ウーデゴール、マルティネッリ
FW:ラカゼット
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- 解説:林陵平 実況:安井成行
- キックオフ:2022年2月11日(金)日本時間4:45
- 会場:モリニュー・スタジアム
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