試合の概要
チェルシーとアーセナル。同じロンドンに本拠を置くプレミアリーグの名門クラブが、スタンフォード・ブリッジで激突する。
チェルシー（順位：3位 勝点62 ｜ 18勝8分け4敗 ｜ 64得点23失点）
王者として臨んだチャンピオンズリーグでは準々決勝で敗退を喫したものの、セカンドレグでは一時レアル・マドリード相手に敵地で3点をリードするなど堂々たる戦いを見せたチェルシー。続くFAカップ準決勝ではクリスタル・パレスを2-0で下し、決勝戦へ進出。一時不調も騒がれたが、見事な戦いを続けている。
そんなチェルシーだが、プレミアリーグ制覇は上位2チームと勝ち点差が10以上あるために現実的ではなく、一方でトップ4フィニッシュはほぼ確実に。今季の最大の目標はFAカップ制覇に変わり、プレミアリーグの残り試合はそのための調整や来季への準備の意味合いも強くなっていくだろう。
それでも、アーセナルとのダービーは心情的に負けは許されず、ライバル相手にモチベーションも自然と上がっているはず。ベン・チルウェルら長期離脱組に加え、マテオ・コバチッチも負傷によって欠場が濃厚。それでも選手層の厚さはリーグ屈指であり、大きな問題とはならないはずだ。多少のローテーションはあるかもしれないが、アーセナルにボールを渡さずに敵陣で試合を進めたい。
注目選手：ロメル・ルカク
クラブ史上最高額で加入しながらも、スタイルに適応できず、またピッチ外の発言も問題視され、厳しい立場に立たされているルカク。OBジョー・コール氏は「残された時間は6週間」と語るなど、今季中に何かしらの兆しを見せられなければ、1シーズンで去らざるを得ない状況に追い込まれる可能性もある。今季最初の対戦では1ゴールなど輝きを放ったアーセナル相手に、自身の価値を証明したい。フィジカルで劣るベン・ホワイトの周辺を狙うのも1つの手になるかもしれない。
予想スタメン(3-4-3)
GK：メンディ
DF：ジェイムズ、チアゴ・シウヴァ、リュディガー
MF：アスピリクエタ、カンテ、ロフタス=チーク、M.アロンソ
FW：プリシッチ、ルカク、ヴェルナー
アーセナル（順位：5位 勝点54 ｜ 17勝3分け11敗 ｜ 45得点37失点）
トップ4フィニッシュへ優位に立っていたはずのアーセナルだったが、まさかの直近3連敗。相手はクリスタル・パレス（0-3）、ブライトン（1-2）、サウサンプトン（0-1）とボトムハーフのチームたちであり、勝ち点が期待できたはずの3連戦でポイント「0」はチームとしても予想外だったはずだ。4位トッテナム（勝ち点57）よりまだ1試合消化は少ないが、アドバンテージは一切なくなった。
この直近3試合のパターンはかなり似通っており、前半のうちに失点、その後押し込んでも引いた守備ブロックを崩しきれず、カウンターからピンチを迎える状況が続いている。突破や正確なクロスで崩しの重要なピースとなっていたキーラン・ティアニー、中盤でのビルドアップからボールロスト後の回収で欠かせぬ存在であったトーマスの離脱により、好調だったチームは一気に厳しい状況に追い込まれている。
そうして迎えるチェルシー戦。この後にはマンチェスター・ユナイテッド、ウェストハムとトップ4争いの直接対決を控えていることもあり、なんとかこのビッグマッチで奮起したいところ。冨安健洋やアレクサンドル・ラカゼットなど、不在だった選手もフルトレーニングに復帰しており、前節よりは心身ともに良い状態で迎えることができそうだ。勝利を重ねていた時に見せた的確なビルドアップ、そして敵陣でのボールロスト後の即時奪回を取り戻し、ライバル相手に3ポイントを狙いたい。
注目選手：冨安健洋
約2カ月の離脱を経て、ついに全体練習に戻ってきた冨安。ミケル・アルテタ監督は「（復帰は）非常に近いが、チェルシー戦かどうかは見極めなければ」と話していたが、セドリック・ソアレスの不調や前半戦に見せたビルドアップ＆守備時の貢献を考えれば、是が非でも起用したいと思っているだろう。出場可否はコンディション次第だが、戻ってくればアーセナルにとって大きな力となるのは間違いない。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK：ラムズデール
DF：冨安、ホワイト、ガブリエウ、タヴァレス
MF：サンビ・ロコンガ、ジャカ、サカ、ウーデゴール、マルティネッリ
FW：ラカゼット
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：林陵平 実況：安井成行
- キックオフ：2022年4月21日（木）日本時間3:45
- 会場：スタンフォード・ブリッジ
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