試合の概要
リヴァプールとチェルシー。激しいチャンピオンズリーグ（CL）出場権争いを繰り広げる中、イングランドの名門同士が1ポイント差で迎える大一番だ。
リヴァプール（6位 勝点43 ｜ 12勝7分7敗 ｜ 47得点34失点）
前節シェフィールド・ユナイテッドに勝利（0-2）し、連敗をなんとか「4」でストップしたリヴァプール。首位マンチェスター・シティの背中ははるか遠くに行ってしまったが、なんとか歴史的な不振から立ち直るきっかけを作ることはできた。
とはいえ、最下位シェフィールド・U戦も枠内シュート8本でスコアラーはカーティス・ジョーンズのみ（2点目はオウンゴール扱い）。再三の決定機を生かせなかった。また、オザン・カバクとナサニエル・フィリップスの若手CBコンビは不安定さを露呈し、ビッグマッチには不安が残る。チェルシー戦ではファビーニョが復帰予定であるが、長期離脱組やジョーダン・ヘンダーソンも欠場見込み。若手CBどちらとコンビを組むのかにも注目が集まっている。
一方で、チェルシー戦に向けて朗報も。前節欠場のアリソンの他、長期離脱を強いられていたディオゴ・ジョタがトレーニングに復帰。加入後公式戦17試合で9ゴールをマークしたポルトガル代表FWの復帰によって、選択肢が広がったことは間違いない。トーマス・トゥヘル監督就任後、未だ黒星のないチェルシーとの一戦となるが、これを落とせばトップ4フィニッシュは厳しくなる。そして、引き分けでは十分でないだろう。めっきり“苦手”となってしまった本拠地アンフィールドで、必要な3ポイントを掴めるのだろうか。
注目選手：ディオゴ・ジョタ
本人にとって、そしてリヴァプールにとっても待望の復帰だ。昨年12月頭のCLで負傷して以降、当初の予定よりも長く4カ月間もピッチから遠ざかった。リヴァプールが誇る3トップに唯一見劣りせずに新たな可能性を示していた彼の不在が、直近の大不振に影響を及ぼしたことは間違いない。チェルシー戦でいきなり先発起用は考えにくいが、試合が拮抗した場合、ジョーカー起用で大きなインパクトを与える可能性もありそうだ。
予想スタメン（4-3-3）
GK：アリソン
DF：A＝アーノルド、カバク、ファビーニョ、ロバートソン
MF：チアゴ、ワイナルドゥム、ジョーンズ
FW：サラー、フィルミーノ、マネ
チェルシー（5位 勝点44 ｜ 12勝8分6敗 ｜ 41得点25失点）
トゥヘル監督就任後のリーグ7試合で4勝3分け、その内5試合でクリーンシートを達成しているチェルシー。マンチェスター・Cの22連勝にやや隠れてしまっているが、スタッツ自体は見事な数字だ。ボール保持率も上昇し、守備面では劇的な改善を見せている。さらに3バックを基本とするビルドアップもスムーズになった。
しかし、前節マンチェスター・ユナイテッド戦（0-0）もそうだったように、敵陣深い位置に侵入した後の攻撃パターンが乏しく、7得点と物足りない数字に。攻撃的な選手の層はリーグ屈指なだけに、奮起が必要な状況である。
トゥヘル監督はこれまでクロップ監督と14回対戦しているが、戦績は2勝3分け9敗と大きく負け越し。キャリアで最も敗れている相手だ。イングランドの地では初の対戦となるが、“苦手”を払しょくすることはできるのだろうか。コンディションに懸念があるのはチアゴ・シウバとカラム・ハドソン＝オドイのみで、指揮官には豊富なオプションが残されているが、それをどう生かしていくかに注目だ。
注目選手：ティモ・ヴェルナー
第24節でリーグ16試合ぶりにネットを揺らしたが、前節は12分の出場に留まったヴェルナー。トゥヘル監督が「（長所が生かせないのは）我々のせいかも」と語るように、ボールを保持しながら相手を深くまで押し込む中、狭いスペースで引き続き苦戦が続いている。それでも、対リヴァプール戦では相手サイドバックが空けたスペースを活用できる場面も予想される。なんとか自信を手にしたい状況で迎えるビッグマッチで、結果を残したい。
予想スタメン（3-4-3）
GK：メンディ
DF：アスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー
MF：ジェームズ、カンテ、コバチッチ、アロンソ
FW：マウント、ジルー、ヴェルナー
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：水沼貴史 実況：野村明弘
- キックオフ：2021年3月5日（金）日本時間5:15
- 会場：アンフィールド
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。