試合の概要
残留争い真っただ中のヘタフェと、優勝争いをリードするアトレティコ・マドリード。対照的な両者が、13日のラ・リーガ第27節で激突する。
ヘタフェ（15位 勝点27 ｜ 7勝6分13敗 ｜ 21得点32失点）
直近8試合で勝ったのは第25節バレンシア戦（3-0）のみ。6敗を喫するなど長いトンネルを抜け出せず、降格圏と5ポイント差の15位まで転落したヘタフェ。過去3シーズンは一桁順位で終えるほどの成績を残していただけに、近年で最も苦しい時期と言えるかもしれない。
1月の移籍市場では久保建英とカルラス・アレニャーを加えて、これまでの堅守速攻からマイナーチェンジを図ったものの、ホセ・ボルダラス監督曰く「守備のレベルが下がった」ことで両者はベンチが定位置となりつつある。その結果、リーグワースト2位の攻撃は変化がなく、守備面でも直近8試合でクリーンシートは2つと失点を重ね、行き詰まっている感は否めない。
そんな中で迎える首位との一戦。ヘタフェは長い時間ボールを握られる展開が予想されるだけに、苦しい展開でも耐えるフィジカル的な強度、そしてメンタル的な強さも必要となりそうだ。また前節退場処分を受けたハイメ・マタが出場停止になるだけに、エースを欠いた中で数少ないチャンスをものにできるかがカギとなる。
注目選手：久保建英
現在5試合連続ベンチスタートと厳しい状況にあることは変わりないが、後半頭から出場した前節バジャドリード戦（1-2）では随所で輝きの一端を放ち、攻撃陣を活性化していた。そして迎えるアトレティコ戦ではマタが欠場するだけに、前節同様に長い時間出番が回ってくる可能性も十分に考えられる。マジョルカに在籍していた昨季のアトレティコ戦ではスペイン中を驚かせる活躍を見せていただけに、19歳MFのパフォーマンスに期待がかかる。
予想スタメン（4-4-2）
GK：ソリア
DF：D・スアレス、ダコナム、カバコ、オリベラ
MF：ニョム、アランバッリ、マクシモヴィッチ、アレニャー
FW：クチョ、ユナル
アトレティコ・マドリード（1位 勝点62 ｜ 19勝5分2敗 ｜ 50得点18失点）
第26節のレアル・マドリード戦では先制後も長い時間試合をコントロールしていたが、88分に劇的な同点弾を許し、勝ち点1の獲得に留まった。しかし中2日で迎えた第18節延期分アスレティック・ビルバオ戦では、先制を許すも逆転勝利を飾り、すぐさま白星を取り戻すことに成功。未消化分の試合を確実にものにし、2位バルセロナへ6ポイント差をつけている。
優勝争いで再び優位に立ったアトレティコは、現在ホセ・マリア・ヒメネスを除いて主力の離脱者はほぼなし。ディエゴ・シメオネ監督は豊富なオプションを有しながら、ヘタフェ戦に臨むことができそうだ。
ビルバオ戦は苦しみながらの勝利だったが、しっかりと勝ちきったアトレティコ。現状を考えればヘタフェよりあらゆる点で優っていることは否めない。懸念点があるとすれば、過密日程による疲労か。17日のチャンピオンズリーグも見据えてターンオーバーを採用する可能性もあるが、選手層は十分。確実に3ポイントをものにしたいところだ。
注目選手：マルコス・ジョレンテ
シメオネ監督によって攻撃的なポジションへコンバートされて以降、目覚ましい成長＆活躍を続ける万能MF。抜群のスピードと推進力に技術を併せ持ち、今季はラ・リーガ26試合で9ゴール8アシストと、直接17ゴールに絡んでいる。現在スペイン最高のMFと言っても過言ではない。ここまで出ずっぱりであり、疲労は懸念されるところだが、アトレティコにとって欠かすことのできない存在。ヘタフェ戦のパフォーマンスにも注目だ。
予想スタメン（3-5-2）
GK：オブラク
DF：サヴィッチ、フェリペ、エルモーソ
MF：ヴルサリコ、M・ジョレンテ、コケ、サウール、ロディ
FW：コレア、L・スアレス
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年3月14日（日）日本時間5:00
- 解説：福田正博 実況：倉敷保雄
- 会場：コリセウム・アルフォンソ・ペレス
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