試合の概要
日本時間15日1:30キックオフのプレミアリーグ第29節、アーセナル対トッテナムの一戦を展望する。ノース・ロンドンに本拠を置くプレミアリーグ屈指の強豪同士による“ノース・ロンドン・ダービー”だ。
アーセナル(10位 勝点38 | 11勝5分11敗 | 35得点28失点)
昨年末からの好調も2月の超過密日程でやや失速し、リーグ戦では未だ10位に甘んじるアーセナル。直近の公式戦4試合では3勝(1分け)を記録しているものの、単純なミスからの失点が止まらず、不安定な戦いが続いている。そんな中で宿敵との大一番を迎えるが、わずかながらに残るトップ4フィニッシュの灯を消さないためにも、勝利が絶対に必要な状況だ。
過密日程で疲労感は否めないが、先日エミール・スミス=ロウも負傷から復帰し、現在トップチームにケガ人はいない。そのため、ミケル・アルテタ監督は複数のオプションを持ちながら宿敵をホームに迎えることになる。
最近のアーセナルは、対ビッグクラブの試合では守備時に自陣に引くこと、そして攻撃時にもスピードを落として攻撃するなど、リスクを冒さない展開が目立っていた。しかし、本拠地での一戦で勝利が必要なこと、そしてそれ以上にダービーマッチであることを考慮し、積極的な戦いが必要となってくるかもしれない。そのためにも、アルテタ監督の中盤の人選は大きなポイントとなりそうだ。
注目選手:ブカヨ・サカ
12月から3カ月連続でクラブの月間MVPに輝くなど、圧巻の活躍を続けるサカ。右に左に中央、ドリブルの仕掛けにラストパス、フリーランに的確なポジショニングと、現チームで最高のパフォーマンスを見せていることは間違いない。下部組織出身ということもあり、ダービーへかける思いも人一倍強いはず。イングランド代表のポジションも確保しつつある19歳MFに注目だ。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:レノ
DF:ベジェリン、ホールディング、マリ、ティアニー
MF:トーマス、ジャカ、サカ、ウーデゴール、ウィリアン
FW:オーバメヤン
トッテナム(7位 勝点45 | 13勝6分8敗 | 46得点28失点)
1月末~2月中旬までの7試合で5敗と絶不調に陥ったもの、ギャレス・ベイルの復活などもあって直近公式戦は5連勝(クリーンシートも4つ記録)。リーグ戦の順位も7位まで上げ、トップ4フィニッシュが狙える位置まで浮上してきた。
またトップチームの負傷者もジョバンニ・ロ・チェルソのみ。こちらも厳しい日程を強いられてはいるが、3トップは軒並み好調で、コンディションや移籍問題に揺れて前半戦は欠場続きだったデレ・アリも戦列に復帰するなど、チーム状態もポジティブな要素ばかりである。最近の結果や選手の状態を見れば、優位な状況でダービーを迎えることになる。
そのため、注目はジョゼ・モウリーニョ監督がどのような策を授けるか。直近数試合はベイルを含むアタッカー3人を前に並べる形がハマって結果を残しているものの、指揮官は対ビッグクラブでより守備に重きを置いた戦いを見せてきた。しかし、掴んだ新たな戦い方を変える必要はないほどに好調で、またそうなれば選手のモチベーションにも影響を与える可能性はある。過去に数々の栄光を築いてきた知将がどのような選択をするのか、それによって試合展開は大きく変わりそうだ。
注目選手:ギャレス・ベイル
2月頭までは負傷やコンディションの問題もあり、批判を浴び続けてきたベイル。しかし、直近公式戦7試合では6ゴール2アシストと完全復活。ハリー・ケインやソン・フンミンとも抜群の連携を見せ、攻撃の起点として見事な活躍を見せている。過去10回の“ノース・ロンドン・ダービー”では5ゴールを奪ってきたウェールズ代表FWは、8年ぶりに宿敵相手にゴールを奪えるだろうか。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:ロリス
DF:ドハーティ、サンチェス、ダイアー、レギロン
MF:シソコ、ホイビュア、ベイル、エンドンベレ、ソン・フンミン
FW:ケイン
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2021年3月15日(月)日本時間1:30
- 解説:戸田和幸 実況:下田恒幸
- 会場:エミレーツ・スタジアム
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