試合の概要
新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していたプレミアリーグがついに再開する。さらに、再開初日からマンチェスター・シティ対アーセナルというビッグカードが実現。久々のプレミアリーグを堪能できる好試合が期待できる。
マンチェスター・シティ（2位 勝点57 ｜ 27勝1分1敗 ｜ 66得点21失点）
逆転優勝が非現実的な状況となり、一方で来季チャンピオンズリーグ（CL）出場圏内でのフィニッシュ（FFP違反で2年の締め出し処分もスポーツ仲裁裁判所へ異議申し立て中）もほぼ安泰と言える状況のマン・C。そのため、今季の目標は勝ち進んでいるCLに。リーグ戦では2位を維持しつつ、8月からの再開が見込まれるCLにうまくつなげることがメーンテーマとなる。
プレミア再開に向けてポジティブなのは、中断前に負傷で長期離脱していたリロイ・サネとアイメリク・ラポルトの復帰態勢が整ったこと。今季ほぼ出場できていなかった両者が良好なコンディションで戻ってくれば、最終盤への“大きな補強”と言えるだろう。
注目選手：リロイ・サネ
膝に重傷を負った昨年8月のコミュニティシールド以降、今季ここまで出場機会がないサネ。同選手の獲得を執拗に狙うバイエルン・ミュンヘンとの交渉は継続的に報道されているが、まずはマン・Cで復帰後のパフォーマンスに注目だ。
抜群のスピードとテクニックを駆使したドリブルが魅力の左利きウインガーは、2017-18シーズンから2シーズン連続で“ダブル・ダブル（10ゴール10アシスト）”を記録するなど、そのポテンシャルの高さに疑いの余地はない。復帰初戦からコンディションを上げてくるようであれば、チームにとって非常に大きな後押しとなる。
予想スタメン（4-3-3）
アーセナル（9位 勝点40 ｜ 28勝9分13敗 ｜ 40得点36失点）
一方のアーセナルは、1試合未消化の状況で4位チェルシーから8ポイント差の9位に位置する。昨年12月に就任したミケル・アルテタ監督の下、2020年に入ってからリーグ戦8試合で4勝4分けと負けなしを維持しており、中断前の勢いを保つことができればCL出場権獲得の4位入りも十分に狙える状況だ。
再開初戦に向けては、ボールハンターのルーカス・トレイラと層の薄い守備陣の貴重な戦力であるカラム・チェンバーズが負傷で間に合いそうにないのが痛手。一方、今冬にサウサンプトンから加入しながらも膝の負傷でここまで出場機会がなかったセドリックがデビューを飾る可能性がある。
また、昨年末までペップの下でアシスタントコーチを務めていたミケル・アルテタ監督にとっては指導者キャリアにおける師匠との対戦。初の師弟対決でいきなり勝利することはできるだろうか。
注目選手：ニコラ・ペペ
2019年夏にリールからクラブ史上最高額となる8000万ユーロ（分割払い）という大金でアーセナル入りしたペペだが、中断前の公式戦32試合では6ゴール8アシスト。攻撃のブレーキとなる場面も多く、移籍金に見合った活躍はできていない。
この中断期間でイングランドの生活にも慣れ、より落ち着きをもってプレーすれば、昨季リーグ・アン38試合で22ゴール11アシストをマークした力を発揮していけるはず。真骨頂である力強いドリブルやラストパス、高精度のフィニッシュなど再開初戦のビッグマッチで持ち味を発揮し、良いリスタートを切りたい。
予想スタメン（4-3-3）
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 2020年6月18日（木）日本時間4:15
- 解説：戸田和幸 実況：永田実
- 会場：エティハド・スタジアム
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