試合の概要
いよいよ終盤戦に突入したプレミアリーグ。第29節延期分では、ピッチ外で揺れに揺れるトッテナムと苦しみ続けるサウサンプトンが激突する。
トッテナム(7位 勝点50 | 14勝8分10敗 | 54得点37失点)
欧州スーパーリーグ参加による大混乱の最中、19日にはジョゼ・モウリーニョ前監督が電撃解任。ピッチ外で揺れに揺れているトッテナム。クラブ史上類を見ないほどの混乱に陥り、試合に集中するのは困難な状況だ。暫定指揮官の29歳ライアン・メイソン氏には重すぎる難題が降りかかる中、トップ4フィニッシュの望みを繋ぐためにも重要な本拠地での一戦を迎える。
さらに、エースのハリー・ケインは足首の負傷で欠場が濃厚と苦しいやりくりも続く。メイソン氏の下でどう変わるのかは予想が難しいところだが、週末にはリーグ・カップの決勝も控えていることからメンバーのローテーションは十分にあり得るだろう。モウリーニョの解任に伴い、ギャレス・ベイルら出番を与えられていなかった選手にスポットが当たる可能性もある。この難局で必要なのは「結果」であり、勝ち点3だ。アグレッシブに人数をかけて攻守に人を動かすサウサンプトン相手だが、効果的にスペースを突いていきたい。
注目選手:ギャレス・ベイル
一時は結果を残すも、直近リーグ戦4試合は先発から外れていたベイル。モウリーニョは獲得を望んでいなかったと『テレグラフ』でも報じられていたが、その指揮官が去った中で再びチャンスを得る可能性が高い。再起をかけたトッテナムへの復帰は今のところ成功とは程遠い状況だが、来季のためにもシーズン終盤戦で自身の力をアピールすることが必要だ。スペースを得られることが予想されるサウサンプトン戦で持ち前のスケールの大きなプレーを発揮し、得点に絡みたい。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:ロリス
DF:オーリエ、アルデルヴァイレルト、ダイアー、レギロン
MF:ホイビュア、ウィンクス、ベイル、ロ・チェルソ、ソン・フンミン
FW:ヴィニシウス
サウサンプトン(14位 勝点36 | 10勝6分15敗 | 39得点56失点)
前節は降格圏ウェストブロムに0-3と完敗を喫し、18日のFAカップ準決勝ではレスターを前に敗退(0-1)。浮上のきっかけをつかめない中、精神的なショックの大きい2週間を過ごしたサウサンプトン。降格圏フラムとは9ポイント離れているが、まだまだ油断できない状況だ。早く残留ラインである勝ち点40に乗せるためにも、難敵との対戦でも勝ち点を狙いたい。
オリオル・ロメウら長期離脱組は相変わらず出場は難しいが、FAカップからは既定で出場できなかった南野拓実が復帰。攻撃陣の主力が軒並み起用可能なことは朗報だ。とはいえリーグワースト2位の失点数は未だ改善されない状況で、失点を重ね続ければ勝ち点を掴めないのは必然である(2021年に入ってからの15試合で勝ち点10はリーグ最下位)。ボールサイドに人数を集め、敵陣から積極的にハイプレスを仕掛ける指揮官の哲学を貫くのは立派だが、FAカップ準決勝レスター戦でも広いスペースにボールを動かされて苦しむシーンは散見された。残留が安心できない状況下では、対強豪相手は現実的に自陣でブロックを組んで勝ち点を拾いに行くことも必要なのかもしれない。
注目選手:南野拓実
リーグ戦では2試合出番なく、FAカップも規定によりベンチ外。最後の出場は第28節ブライトン戦(1-2:65分)と、1カ月以上も出場機会を得られていない。加入後3試合で2ゴールを挙げたインパクトは薄れている。来季は所属元リヴァプールに復帰する可能性も伝えられ始めたが、このまま合流しても同じ状況に陥る可能性は高い。とにかくもう一度自身の価値を証明することが不可欠で、休養十分で迎える強豪との一戦で結果を残したいところ。前線と後方を繋ぐ仕事も重要だが、まずはゴールだ。
予想スタメン(4-4-2)
GK:マッカーシー
DF:ウォーカー=ピータース、ベドナレク、ヴェステゴーア、バートランド
MF:アームストロング、ウォード=プラウズ、ディアロ、南野
FW:アダムス、イングス
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- 解説:戸田和幸 実況:下田恒幸
- キックオフ:2021年4月22日(木)日本時間2:00
- 会場:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。