試合の概要
UEFAネーションズリーグの3位決定戦では、イタリアとベルギーが激突する。注目の一戦は日本時間10月10日3時45分、ユヴェントス・スタジアムで開催される。
イタリア（リーグAグループ1・1位 勝点12 ｜ 3勝3分け0敗 ｜ 7得点2失点）
イタリアは準決勝でスペインと対戦して1-2で敗戦。17分にクロスからフェラン・トーレスに頭で合わせられて失点すると、42分にはレオナルド・ボヌッチが2枚目の警告を受けて退場処分を受けた。前半中にF・トーレスに2点目を決められると、終盤にロレンツォ・ペッレグリーニが一点を返したものの逆転はできていない。
公式戦無敗記録が「37」で止まったイタリア。スタッツはスペインが支配率74％、パス本数816本と主導権を握られたが、枠内シュート本数はイタリアが5本でスペインの4本を上回るなど、勝負の行方は最後まで分からなかった。
それだけにボヌッチの退場が大きな痛手となり、3位決定戦でも出場停止。ベルギーもスペイン同様攻撃陣に多くのタレントを擁するが、イタリアのカルチョが誇る組織力で相手を機能不全に陥れたい。
注目選手：ロレンツォ・ペッレグリーニ
スペイン戦の敗戦後、チーム唯一の得点を決めたペッレグリーニは「スペインの力がイタリアを上回っていたようにも見えなかった」と悔しさを露わに。今後に向けては「僕らにはきっと素晴らしい将来が待っている」と期待を語ったが、大会最終戦にして立ち直るための第一歩となるベルギー戦で良い兆しを示すことができるのだろうか。抜け目のない駆け引きで名手ティボー・クルトワが守るゴールを破りたい。
予想スタメン（4-3-3）
- GK：ドンナルンマ
- DF：ディ・ロレンツォ、キエッリーニ、バストーニ、ディ・マルコ
- MF：ペッレグリーニ、ロカテッリ、クリスタンテ
- FW：ベルナルデスキ、ラスパドーリ、ケーン
ベルギー（リーグAグループ2・1位 勝点15 ｜ 5勝0分け1敗 ｜ 16得点6失点）
ベルギーは準決勝でロシア・ワールドカップ（W杯）王者でもあるフランスと対戦。キリアン・エンバペに加えてカリム・ベンゼマも復帰している豪華な陣容の相手に前半だけで2点をリードしたが、後半に一挙3失点を喫して敗北した。
近年では常に優勝候補と目されながらもなかなか国際大会においてタイトルを獲得することができていないベルギー。屈指の伝統国であるイタリアとの一戦は一筋縄にはいかないが、ベルギーの攻撃陣は随一の多彩さを備える。
エースのエデン・アザールは負傷によりクラブに帰還すること、会場が相手のホームであることが懸念材料となるものの、攻め手の多さで上手く揺さぶりをかけていきたい。
注目選手：ケヴィン・デ・ブライネ
ベルギーの注目選手はやはり攻撃の最重要選手であるデ・ブライネだ。組織によって個を封じ込める策に長けるイタリアだが、この選手がポテンシャルを十分に発揮すれば一本のパスで試合を決定付けることも可能。拮抗した展開が予想される中でマークも集中することは間違いないが、再び輝きを放つことはできるのだろうか。
予想スタメン(3-4-3)
- GK：クルトワ
- DF：アルデルヴァイレルト、ボヤタ、フェルトンゲン
- MF：サレマーカーズ、デンドンゲル、ティーレマンス、カラスコ
- FW：デ・ブライネ、ルカク、デ・ケーテライア
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年10月10日（日）日本時間22:00
- 解説：小澤一郎 実況：倉敷保雄
- 会場：ユヴェントス・スタジアム
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