直近の公式戦で7戦無敗のまま、ラツィオとの伝統のローマダービーへ臨んだ6位ローマ。すると開始直後、FWタミー・エイブラハムが同ダービーで史上最速となる55秒で先制点を挙げて試合の主導権を握ると、モウリーニョのチームは前半だけで3得点を奪い、3-0と勝利を収めた。ローマ指揮官は試合終了後、UEFAヨーロッパリーグ出場権争いのライバル相手に躍動したチームを称えた。
「アタランタ戦に続いて、素晴らしいパフォーマンスだった。選手たちは今日、すべて計画していた通りのプレーをピッチで見せてくれたので、特別な勝利になったと思う。ラツィオは後半、盛り返そうと仕掛けてきたが、選手たちは常に試合をコントロールし、完全に勝利に値するパフォーマンスだった」
前半終了間際、すでに勝利を確信した観客席のファンから「オレー」と歓喜の声が上がった。だがモウリーニョは、対戦相手に対してリスペクトを欠いた行為である上、ローマの選手たちも集中力を失いかねないことを指摘。サポーターの振る舞いに苦言を呈した。
「私は観客の『オレー』が気に入らない。選手たちが『すでに試合は終わった』と誤った解釈をする恐れがあるからだ。実際にあの場面において、(ロジェール)イバニェスがボールロストしている。それに対戦相手に対しても常にリスペクトを示す必要もあるだけに、こうしたことは好きではない」
ドッピエッタのエイブラハムに注文も
続いてモウリーニョは、開始直後の先制点に加えて、22分にドッピエッタ(1試合2得点)を達成してチームの勝利に大きく貢献したエイブラハムに言及したほか、今後の上位争いについて見解を示した。
「君たちは『エイブラハムはファンタスティックだ』と言うが、賛成できない。私は彼の潜在能力をよく分かっているだけに、もっと成長できるはずだと感じている。ゴールの話ではなく、ボールキープやプレスなどあらゆるプレーに関して、今日のようなパフォーマンスを他の試合でも見せなければならない」
「リーグ戦の上位4チームはすでに決まったようなもので、5位以下に脱落するチームはないだろう。ローマはアタランタ、ラツィオ、フィオレンティーナと順位を競うことになる。5位で終わるか8位で終わるかでは、大きな違いがある。最高の形でシーズンを終えられるようにしたい」
最後にポルトガル人指揮官は、25日(日本時間)から行われる2022年FIFAワールドカップ欧州予選プレーオフに言及。パスCの1枠をイタリアと競う母国ポルトガルにエールを送った。
「イタリアという国が大好きだし、ローマやインテルには感謝している。だが誰も私に中立な立場を期待していないだろう。ポルトガル、頑張れ。W杯へ行こう!」
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