パリ・サンジェルマン対ドルトムントを楽しむ3つの視点
見どころ1:先制点がカギを握る状況
BVB・シュタディオン・ドルトムントで行われた第1戦は、2−1でホームチームのドルトムントが勝利した。ドルトムント優位とい見る向きもあるが、パリ・サンジェエルマン(以下PSG)もアウェイゴールを奪っており、完全な劣勢というわけではない。
第2戦ではどちらが先制点を奪うかが重要になる。アウェイのドルトムントが先制すれば通算スコアが3−1に開く。PSGは2点を返すために前がかりにならざるを得ず、ドルトムントにとっては追加点のチャンスも広がる。一方、PSGが先制点を奪えば通算スコアでタイになるが、アウェイゴールで上回るため、落ち着いて試合を進めることができる。どちらが先制点を奪うかが間違いなく注目ポイントの一つになる。
見どころ2:若きエースのパフォーマンス
先制点が重要の一戦では、若き両エースの出来が勝敗を左右しそうだ。
第1戦でドルトムントの2ゴールを挙げたのは、冬にレッドブル・ザルツブルクから移籍加入したアーリン・ブラウト・ホーランだ。わずか19歳ながら今シーズンのUCLで通算10ゴールを挙げるなど、加入早々に前線の中軸に君臨している。ペナルティーエリア内でのポジショニングや嗅覚に優れ、多彩な得点パターンを持つ。得点王の期待もかかる逸材だ。
PSGのキリアン・ムバッペも21歳ながら身体能力の高さとゴール前での冷静さは群を抜いており、UEFAチャンピオンズリーグ(以下UCL)で5ゴール4アシストと多くの得点に絡んでいる。第1戦でネイマールのゴールもアシストしているように、逆転勝利のためには彼の活躍が不可欠となる。
見どころ3:存在感を示す“もう一人の主役”たち
若きエースに注目が集まるが、彼らと好連係を見せる“もう一人の主役”たちも見逃せない。成長著しいドルトムントのアタッカーと、PSGの勝負強い“背番号10”も、試合の結果を左右し得る存在だ。
ドルトムントの両サイドでプレーするジェイドン・サンチョは縦への突破力に優れ、ドリブルで敵陣深くまで切り込んでからの鋭いクロスでホーランのフィニッシュシーンを演出する。ホーランと同じ19歳の有望株でもあり、UCLではここまで全試合に出場して2ゴール2アシストを記録している。
対するPSGには本来のエースであるネイマールがいる。UCLでの出場は3試合にとどまっているが、その中で2ゴール2アシストと、ピッチに立てば確実に結果を出している。
ドルトムントは1996-97シーズンにUCLを制したものの、最近は国際タイトルとは無縁。PSGもUCL優勝はいまだ成し遂げていない。欧州制覇に向け、次のステージに進むのはどちらのチームになるのか。
両チームの国内リーグの成績
パリ・サンジェルマン(1位)
27試合/22勝・2分・3敗/75得点・24失点
ドルトムント(2位) 25試合/15勝・6分・4敗/68得点・33失点
※成績は日本時間で3月9日時点のもの
パリ・サンジェルマン対ドルトムントの試合日程
日程:2020年3月12日(木)05:00 キックオフ
会場:パルク・デ・プランス
※時間はすべて日本時間
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