試合の概要
インターナショナルウィークが明けて再開するプレミアリーグ。4日には、勝ち点で並ぶサウサンプトンとバーンリーが激突する。
サウサンプトン（14位 勝点33 ｜ 9勝6分14敗 ｜ 36得点51失点）
FAカップでは準決勝まで駒を進めたものの、リーグ戦では直近12試合で10敗（1勝1分け）と長いトンネルを抜け出せずにいるサウサンプトン。本格的に残留争いに巻き込まれつつある中、同勝ち点のバーンリー戦はまさに“シックス・ポインター”だ。負けは許されず、きっかけを見出すためにも是が非でも勝利が欲しい。
ケガ人が続出する中、ふくらはぎのケガでイングランド代表を離脱した主将ジェームズ・ウォード＝プラウズの状態が懸念されており、オリオウ・ロメウらも引き続き復帰はできない模様。しかし、チームトップの8ゴールを奪うエースのダニー・イングスとセオ・ウォルコットが復帰予定。攻撃の中心選手が戻ってくることにより、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は豊富なオプションを使うことができる。4-4-2の堅い守備からロングパスを多用するダイレクトなスタイルを志向するバーンリーとの一戦となるが、狭いスペースに人数を集めて攻撃するサウサンプトンにとって、中途半端に失ってしまえば致命傷になりかねない。失点の多さが下位転落の要因なだけに、リスク管理には十分注意したいところだ。
注目選手：南野拓実
本人も「継続して試合に出てリズムがつかめるようになった」と語るように、サウサンプトンへのレンタルで復調を見せる南野。先の日本代表活動でもゴールを奪い、好調を感じさせるパフォーマンスを見せていた。とはいえ、プレミアリーグでは5試合ゴールから遠ざかっているのも事実。日本からの長距離移動によってコンディションにやや不安はあるが、終盤戦へ向けて重要な意味を持つ一戦でネットを揺らしたい。
予想スタメン（4-4-2）
GK：マッカーシー
DF：ウォーカー＝ピータース、ベドナレク、ヴェステゴーア、バートランド
MF：ウォルコット、アームストロング、ウォード＝プラウズ、南野
FW：アダムス、イングス
バーンリー（15位 勝点33 ｜ 8勝9分12敗 ｜ 22得点37失点）
前節エヴァートン相手に6試合ぶりに勝利（2-1）を掴んだバーンリー。その前の2試合もレスター（1-1）、アーセナル(1-1)と強豪相手に引き分けるなど、良い形でインターナショナルウィークを迎えていた。今回の残留争いで重要な一戦でも、中断前の良い状態を持ちこんで戦いたいところだ。
しかしこちらも負傷者を多数抱えており、アイルランド代表招集中にロビー・ブレイディがケガを再発。アシュリー・バーンズも戦列には復帰できない状況だ。それでもジャック・コークとチャーリー・テイラーはコンディションが整っており、出場が予想されている。リーグワースト3位の攻撃力の改善が早急に必要であるが、選手のポジションを大胆に入れ替えるサウサンプトン相手には大きなスペースを得られる可能性が高い。積極的に長いパスを送るダイナミックな攻撃は相性も良いだろう。190cm超えの長身FWクリス・ウッドを生かしつつ、シンプルで素早い展開を狙いたい。
注目選手：ニック・ポープ
今季も守護神としてゴールマウスに君臨し、先日にはイングランド代表としてワールドカップ欧州予選で3試合連続先発。1失点しか許さなかったポープ。安定したセービングとポジショニングには磨きがかかっており、197cmの高身長を生かした空中戦は圧倒的な強さを見せる。GKとしての能力はプレミアリーグトップクラスであることは間違いない。サウサンプトン戦はシュートを浴びるシーンも増える可能性があるが、“いつも通り”の冷静なパフォーマンスが求められる。
予想スタメン（4-4-2）
GK：ポープ
DF：ロートン、タルコウスキー、ミー、ピーテルス
MF：グズムンドソン、ウェストウッド、コーク、マクニール
FW：ヴィドラ、ウッド
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年4月4日（日）日本時間20:00
- 解説：福西崇史 実況：下田恒幸
- 会場：セント・メリーズ・スタジアム
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