試合の概要
いよいよ終盤戦に突入するプレミアリーグ。第31節では、降格圏に沈むウェストブロムが残留争いから抜け出した感もあるサウサンプトンをホームに迎える。
ウェストブロム（19位 勝点21 ｜ 4勝9分17敗 ｜ 25得点59失点）
序盤戦の低迷から“残留請負人”サム・アラダイス監督就任後も苦しい時間続き、失点数はリーグワーストの「59」のウェストブロム。残留圏内ニューカッスルとは8ポイント差と絶体絶命の状況ではあるが、前節はその鬱憤を晴らすような大金星。トーマス・トゥヘル監督就任後は公式戦2失点しか喫していなかったチェルシー相手に、5得点を叩き込んで見せた（5-2）。リーグ戦佳境を迎えたこの時期に大きな自信につながる勝利は、勝ち点3以上の価値があったと言える。
負傷したブラニスラフ・イバノビッチは欠場だが、前節勝利の立役者となったマテウス・ペレイラやカラム・ロビンソンは心身共に良い状態で迎えることになる。チェルシー戦では素早いトランジションからロングパスで効果的にゴールを重ね、さらにバルセロナ顔負けの見事なパス交換でネットを揺らし、イギリス中の話題をさらったウェストブロムとアラダイス監督。サウサンプトン戦もボールを譲りつつ、前線に人数をかける相手を逆手にとってカウンターから一気にゴールを狙いたい。
注目選手：マテウス・ペレイラ
昨季はチャンピオンシップ（英2部）で8ゴール20アシストと大暴れしたブラジル人MFは、アラダイス監督就任直後は様々な問題に苦しんだものの、レギュラーポジションを手放さず。チェルシー戦では2ゴール2アシストで、ビッグクラブ相手に改めてその類い稀なる才能を見せつけた。選手を大きく動かすサウサンプトン相手に、効果的にスペースを見つけてチャンスを作れるだろうか。
予想スタメン（3-4-3）
GK：ジョンストン
DF：オシェイ、バートリー、アジャラ
MF：ファーロング、ギャラガー、メイトランド＝ナイルズ、タウンゼン
FW：フィリップス、ロビンソン、ペレイラ
サウサンプトン（14位 勝点36 ｜ 10勝6分14敗 ｜ 39得点53失点）
前節バーンリー戦では約30分で2失点を喫するも、そこから3ゴールを奪って大逆転勝利を飾ったサウサンプトン。相変わらず失点の多さは問題だが、残留争いに巻き込まれそうな中で貴重な勝ち点3を獲得した。2試合消化の多い降格圏フラムとは10ポイント差となり、残留ラインと言われる40ポイントまで残り4ポイントとなった。未だ気は抜けない状況に変わりはないが、前節よりは緊張感は和らいだ中で一戦を迎えることができそうだ。
ケガから復帰したセオ・ウォルコットやダニー・イングスは好調で、前線の選択肢は豊富なサウサンプトン。オリオル・ロメウ以外の主力組は起用可能な状況だ。翌週にはレスターとのFAカップ準決勝を控えており、大一番に向けても連勝で自身を確立させたいところ。低いブロック守備から速攻を狙うウェストブロム相手に、ファイナルサードをいかにこじ開けていくか、そしてネガティブ・トランジションでどう対応するかがカギとなりそうだ。
注目選手：南野拓実
前節は長距離移動も考慮されてか、出場がなかった南野。本人は出場機会を掴んで良いコンディションであることをアピールしているが、ウォルコットやイングスの復帰で前線のポジション争いはし烈に。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督も「今は少し難しい時期だが、彼の能力はまだここにある。ベンチにいてくれることに満足している」と、控え起用を示唆していた。休養十分で臨む今節ではどれほどの出場時間が与えられるか定かではないが、7試合ぶりにゴールを挙げてアピールしたい。
予想スタメン（4-4-2）
GK：フォースター
DF：ウォーカー＝ピータース、ベドナレク、ヴェステゴーア、バートランド
MF：アームストロング、ウォード＝プラウズ、ディアロ、ウォルコット
FW：イングス、レドモンド
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：川勝良一 実況：喜谷知純
- キックオフ：2021年4月13日（火）日本時間2:00
- 会場：ザ・ホーソンズ
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