試合の概要
いよいよ終盤戦に突入したプレミアリーグ。第31節では、エティハド・スタジアムでマンチェスター・シティとリーズが激突。数々の名勝負を繰り広げてきた名将同士による、大注目の一戦だ。
マンチェスター・シティ（1位 勝点74 ｜ 23勝5分3敗 ｜ 66得点21失点）
今季圧倒的な強さを見せつけるマンチェスター・C。第27節では宿敵マンチェスター・ユナイテッドに敗れた（0-2）とはいえ、直近公式戦28試合で27勝と信じられないような成績を収めている。ジョゼップ・グアルディオラ監督も自負するように、過去4年間で最も安定して強さを発揮してきた彼らは、新たなレベルに到達。現時点で2位との勝ち点差は「14」であり、優勝はほぼ間違いないだろう。
とはいえ、4冠を目指す彼らに気のゆるみはない。ましてや恩師との対戦にグアルディオラが燃えないわけがない。第4節での前回対戦（1-1）は引き分けはしたものの、リーズがポゼッションで上回り（52％）、枠内シュート数も3倍以上（7本）と、マンチェスター・Cにとっては敗れてもおかしくない試合だった。それだけに、同じ相手との再戦では徹底的な分析で完ぺきな戦いを求める指揮官は、なおさら“リベンジ”に燃えているはず。チャンピオンズリーグ（CL）との連戦で過密スケジュールだが、幸いケガ人はなし。好ゲームが期待できそうだ。
注目選手：セルヒオ・アグエロ
今季限りでの退団が決まったクラブ史上最高のストライカー。長期離脱から復帰後約1カ月が経過したが、最高の状態とはまだ言えない。それでも、先のCLドルトムント戦はベンチで試合を見守っただけに、休養は十分だ。4冠という大きな目標に向かうためにも、黄金期を支えたストライカーの得点はチームを「乗せる」という点で大きな意味を持つ。激しいデュエルが予想される一戦で、どのようなプレーを見せてくれるのだろうか。
予想スタメン（4-3-3）
GK：エデルソン
DF：カンセロ、ストーンズ、ラポルト、ジンチェンコ
MF：デ・ブライネ、ロドリ、ギュンドアン
FW：B・シウバ、アグエロ、スターリング
リーズ（11位 勝点42 ｜ 13勝3分14敗 ｜ 47得点48失点）
“鬼才”マルセロ・ビエルサの下、得点数はプレミアトップクラスで、失点数はワーストクラス。ピッチ全体で行う激しいマンマークディフェンスと、次々に選手が飛び込む迫力のある攻撃に計算されたビルドアップ。そしてなによりも、決してあきらめないメンタリティ……。順位こそ11位とはいえ、ウスマン・デンベレ（バルセロナ）も魅了されたように、中立的なファンから見れば最も「楽しい」チームであることは間違いない。欧州カップ戦出場権獲得は難しく、残留も決定的だが、それでも最後まで好ゲームを続けてくれるはずだ。
イングランドで行われた対グアルディオラ第1ラウンドで、ビエルサは選手層で劣りながらも素晴らしく勇敢な戦いを見せ、勝利してもおかしくはないドローゲームを演じて見せた。今回の一戦でも、彼らの姿勢ややり方は変わらないだろう。ケガ人もほぼおらず、ベストメンバーでビッグマッチを迎える。日程的にも有利な状況だ。敵地での金星も十分考えられるだろう。ビエルサとその選手たちの勇姿に注目だ。
注目選手：パトリック・バンフォード
リーズで花開いた苦労人。自身4シーズンぶりのプレミアリーグでは、そのポジショニングセンスとシュートテクニックを発揮し、得点ランキング4位となる14ゴールと奪っている。さらに繊細なタッチと的確なポストプレーでアシストも6つ記録するなど、リーズの絶対的中心だ。マンチェスター・C戦は守備に追われる時間が長くなりそうだが、プレスでも重要な役割を果たし、90分走り切る力も持ち合わせる。ビッグマッチでどのような活躍を見せてくれるのだろうか。
予想スタメン（4-2-3-1）
GK：メリエ
DF：エイリング、クーパー、ジョレンテ、アリオスキ
MF：フィリップス、ダラス、ロバーツ、クリヒ、ラフィーニャ
FW：バンフォード
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年4月10日（土）日本時間20:30
- 解説：中村憲剛 実況：永田実
- 会場：エティハド・スタジアム
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