試合の概要
激しいチャンピオンズリーグ（CL）出場権争い真っただ中のリヴァプールと、熾烈な残留争いに巻き込まれるニューカッスル。状況は違えど、互いに勝ち点3が必要な状況で激突する。
リヴァプール（7位 勝点53 ｜ 15勝8分9敗 ｜ 54得点38失点）
前々節はアストン・ヴィラ相手に土壇場での逆転勝利（2-1）を収め、リーグ戦本拠地アンフィールドでの悪夢の連敗を「6」でストップさせたリヴァプール。しかし、続く難敵リーズ戦では守備の不安定さを露呈。アリソンの奮闘もあったが、1-1の引き分けに終わっていた。特にプレスを剥がされた後に高いDFライン裏を1本のパスで取られることが多く、また前半のパフォーマンスが後半まで継続しないことはやはり問題だ。
ニューカッスル戦でもフィルジル・ファン・ダイクら長期離脱組は引き続き欠場で、好パフォーマンスを見せていたナサニエル・フィリップスも間に合うか微妙な状況。前節に引き続き、ファビーニョとオザン・カバクがセンターバックを務めることが予想される。ファビーニョは簡単なパスミスでピンチを招くなど精彩を欠くプレーが続ていたが、集中力を取り戻したいところ。チーム全体で90分間通してハイパフォーマンスを継続することが求められる。この試合を含め残り6試合で4位チェルシーとは2ポイント差、3ポイントを獲得して激しいトップ4争いで優位に立ちたい。
注目選手：ディオゴ・ジョタ
3月に大ケガから復帰して以降も好調で、第30節アーセナル戦（3-0）では途中出場から2ゴールを奪って見せたジョタ。直近2試合もゴールに絡む活躍を見せるなど、現在リヴァプール攻撃陣で最も調子の良いアタッカーだ。ユルゲン・クロップ監督の信頼も日に日に揺らぎないものとなっており、ニューカッスル戦でも先発が予想される。自陣にブロックを敷くであろう相手に対し、的確なポジショニングでボールを引き出しつつ、ゴールに絡む働きを見せられるだろうか。
予想スタメン（4-3-3）
GK：アリソン
DF：アレクサンダー＝アーノルド、ファビーニョ、カバク、ロバートソン
MF：チアゴ、ワイナルドゥム、ミルナー
FW：サラー、フィルミーノ、ジョタ
ニューカッスル（15位 勝点35 ｜ 9勝8分15敗 ｜ 35得点53失点）
第24節から7試合勝利から見放されて（4分け3敗）順位を落としたが、直近2試合では1点差のギリギリの戦いで勝利。特に前節は絶好調ウェストハム相手に（相手が退場者を出したこともあったが）3-2と競り勝ち、貴重な3ポイントを手にしていた。チームの雰囲気は上向きだろう。
しかし、前節途中交代となったアラン・サン＝マクシマンのコンディションに不安が広がっており、欠場する可能性も伝えられている。圧倒的なスピードとドリブルのキレを誇るウインガーが不在となれば、攻撃陣の脅威は半減してしまうかもしれない。長い時間自陣に押し込まれる展開が予想されるが、5バックで守備を固めながらトランジション時にハイラインの裏のスペースを効果的につけるだろうか。この後アーセナルやレスター、マンチェスター・シティと強豪との試合を残しているだけに、リヴァプール戦でもせめて1ポイントは拾いたい。
注目選手：ジョー・ウィロック
下部組織から過ごしてきたアーセナルで出番を掴めず、今年1月に自身初のレンタル移籍を決断したウィロック。デビュー戦からゴールを奪うと、トッテナム戦では85分に同点弾、ウェストハム戦では82分に決勝弾と、重要な局面で勝ち点に結びつくゴールを奪ってきた。熾烈な残留争いの中で、勝負強さを発揮する21歳MFは貴重な戦力となっている。リヴァプールとのビッグマッチでも、試合終盤に試合を決めることができるだろうか。
予想スタメン（5-3-2）
GK：ドゥブラフカ
DF：マーフィー、フェルナンデス、クラーク、ダメット、リッチー
MF：アルミロン、シェルヴィー、ウィロック
FW：ジョエリントン、ウィルソン
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：ベン・メイブリー 実況：河村太朗
- キックオフ：2021年4月23日（土）日本時間20:30
- 会場：アンフィールド
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