試合の概要
中断明け以降は負けなし(4勝2分け)、チャンピオンズリーグ出場権争いで一歩抜け出したアトレティコ・マドリードが、激しい残留争いの中で後がないマジョルカを本拠地ワンダ・メトロポリターノに迎える一戦だ。両者にとって意味は違えど、3ポイントが欲しい対戦となる。
アトレティコ・マドリード(1部3位 勝点59|15勝14分4敗|43得点25失点)
一時は深刻な得点力不足により引き分けが続いていたアトレティコだったが、中断明けは第29節オサスナ戦の5得点など、全試合で得点を奪っている。そして変わらぬ堅守で1点差のゲームを勝ち切り、前節バルセロナでは2度追いついて2-2のドロー。6試合で14ポイントを稼ぎ、3位に浮上してきた。5位ビジャレアルとは5ポイント差であり、まだ安心はd系内が、チャンピオンズリーグ出場権は日に日に近づいている。
中断明けのアトレティコでは、主将コケやサウールら重鎮に加え、攻撃的なポジションでその才能を開花させたマルコス・ジョレンテや1月加入のヤニック・フェレイラ・カラスコが好調を維持。ここにジエゴ・コスタやアルバロ・モラタ、ジョアン・フェリックスらも加わり、攻撃的ポジションの層が一気に厚くなっている。
敵地でとにかくポイントを獲りに来るであろうマジョルカ戦では、自分たちがボールを持つ時間が長くなることが予想される。これまではポゼッションフットボールに苦戦してきたディエゴ・シメオネ監督のチームだが、好調を維持するタイプの違うアタッカーが複数人いることから、様々なプランを構築することが可能に。指揮官が誰を送り出し、どのような策を授けるのかに注目だ。
注目選手:マルコス・ジョレンテ
2月のリヴァプールとのチャンピオンズリーグ・ラウンド16セカンドレグで途中出場から2ゴールを叩き込んで以降、攻撃的な位置で一気に才能が華開いた。今ではその推進力と勢いを持ったドリブルは、チームの貴重な武器となっている。降格圏に沈むチームとの一戦でも、相手守備陣を壊す活躍に期待だ。
予想スタメン(4-4-2)
GK:オブラク
DF:トリッピアー、サヴィッチ、ヒメネス、ロディ
MF:ジョレンテ、パルティ、サウール、コケ
FW:モラタ、フェリックス
マジョルカ(1部18位 勝点29|8勝5分20敗|35得点56失点)
前節に今季最高のパフォーマンスを見せ、残留争いのライバル・セルタに5-1と大勝したマジョルカ。その戦いぶりは、敵将イアゴ・アスパスが「バイエルンのよう」と称えたほどだった。
だが、依然としてその残留圏内17位セルタとは5ポイント差。残り6試合となった中、マジョルカは後がない状況だ。強豪との敵地での対戦ではもちろん勝利が欲しいが、最低でも1ポイントは掴みたい。
しかし、チーム内得点王のアンテ・ブディミルとレギュラーCBマルティン・ヴァルイェントが出場停止となり、フルメンバーで臨むことはできない。アトレティコ戦でも押し込まれる展開が予想されるが、欧州トップクラスの攻撃陣相手にとにかく耐えることが重要になる。そしてクチョ・エルナンデスや久保建英ら好調アタッカー陣が一瞬のスキを突きたい。
注目選手:久保建英
スペインでは「マジョルカの絶対的な司令官」とまで称される19歳の日本代表MF。セルタ戦ではドリブル突破などの派手さは欠いたものの、効果的なパスなどでフォア・ザ・チームの効果的なプレーを連発。2アシストを含む4得点に絡み、改めてその輝かしい才能を披露した。世界屈指の守備組織を誇るアトレティコ戦は、彼本人にとっても大きなチャレンジとなりそうだ。
予想スタメン(4-4-2)
GK:レイナ
DF:ポソ、セドラー、ライロ、ガメス
MF:久保、ババ、セビージャ、ダニ・ロドリゲス
FW:クチョ、ラゴ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年7月4日(土)日本時間5:00
- 日本語実況・解説あり
- 会場:ワンダ・メトロポリターノ
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