■試合の概要
前節トッテナムとのダービーを落とし、9位に転落したアーセナル。本拠地エミレーツ・スタジアムに圧倒的な強さを見せた王者リヴァプールを迎える一戦となるが、ホームチーム側にとっては是が非でも3ポイントが欲しい一戦となる。
アーセナル(9位 | 勝ち点50 | 12勝14分け9敗 | 51得点44失点)
宿敵との一戦を落としたため、4位レスターとは残り3試合で9ポイント差に。4シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場権を逃すことが決定的となったアーセナル。コロナ禍において財政的ダメージを少しでも軽減させるため、最低でもヨーロッパリーグ出場権は確保したいところ。FAカップの結果次第では7位まで出場権が回ってくるため、1つでも順位を上げたい。
トッテナム戦では長い時間で主導権を握り、先制にも成功した。しかし、疲労困憊のDF陣のミスとセットプレーからの失点で敗れるなど“The same old Arsenal”と揶揄されてもおかしくない敗戦だった。今季リードした状態からは21ポイントを落としており、これはプレミアリーグワースト記録となっている。
嫌な流れを払しょくしたいリヴァプール戦だが、エディ・エンケティアは引き続き出場停止で、長期離脱中の選手の復帰もなし。またベンチ外が続くメスト・エジルも外れることは濃厚。ミケル・アルテタ監督は、再び苦しいやりくりを迫られそうだ。
それでも、中断明けから採用する3-4-2-1システムはチームに馴染んできており、ビルドアップは非常にスムーズな形となっている。アルテタ・アーセナルが、リヴァプールの激しいプレスを回避できるかには注目だ。また、「90分間集中を保てない」と批判を浴びるDF陣は、最後まで踏ん張れるのだろうか。
注目選手:ピエール=エメリク・オーバメヤン
トッテナム戦では何度か決定機を迎えたものの、ボックス内フリーでのビッグチャンスをバーに当ててしまうなど、精彩を欠いた。王者との対戦では、チャンスの数はさらに減ることが予想されるため、いかに決定機を逃さないかが重要となる。苦しい試合で仕事をしてこそエース。積極的に攻撃に参加するリヴァプールDFトレント・アレクサンダー=アーノルドが空けたスペースをうまく使いつつ、とにかくゴールに期待したい。
予想スタメン(3-4-2-1)
GK:マルティネス
DF:ムスタフィ、D・ルイス、コラシナツ
MF:ベジェリン、セバージョス、ジャカ、ティアニー
FW:サカ、ラカゼット、オーバメヤン
リヴァプール(1位 | 勝ち点93 | 30勝3分け2敗 | 76得点27失点)
優勝決定後は大幅に選手の入れ替えは行っていないものの、若手選手を積極的に登用しているユルゲン・クロップ監督。カップ戦ではすでに敗退しているが、マンチェスター・シティの最多勝ち点記録(100)や最多勝利数(32)を破るためには残り3試合で全勝が必要であり、これがモチベーションとなりそうだ。
だが、主将ジョーダン・ヘンダーソンが膝の負傷でシーズン終了。ジョエル・マティプの同様に今季中の復帰はなしで、コンディションに不安を抱えるジェームズ・ミルナーも欠場の可能性が伝えられている。そのため、アーセナル戦では大きくメンバーが変わることになるかもしれない。
それでも、層の厚さは今季証明済み。また自慢の3トップは対アーセナル戦にめっぽう強く、移籍後モハメド・サラーは6試合で6ゴール、サディオ・マネは7試合で4ゴール、ロベルト・フィルミーノは9試合で8ゴールだ。連戦続きで疲労の溜まるアーセナル守備陣を、クロップ・リヴァプールはどのように攻略するのだろうか。
注目選手:南野拓実
再開後は先発わずか1試合。直近5試合でわずか23分しか出番が得られていない状況だ。クロップ監督は「2、3点取っていてもおかしくないが、アンラッキーだね。でも問題はない。タキは本当によくやっているよ」と擁護しているが、現状を脱するためには目に見える結果が必要。アーセナル戦で長い時間を与えられるかどうかは定かではないが、強豪チーム相手に確かな爪痕を残したい。
予想スタメン(4-3-3)
GK:アリソン
DF:トレント、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:オックスレイド=チェンバレン、ファビーニョ、ケイタ
FW:サラー、フィルミーノ、マネ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年7月16日(木)日本時間4:15
- 日本語実況・解説あり
- 会場:エミレーツ・スタジアム
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