試合の概要
プレミアリーグを代表する2つの名門が、オールド・トラッフォードで激突。チェルシーのFAカップ決勝進出によって前倒しされた第37節の大一番が開催される。
マンチェスター・ユナイテッド（順位：6位 勝点54 ｜ 15勝9分け10敗 ｜ 53得点51失点）
直近5試合でわずか1勝（1分け3敗）、前節はトップ4争い最大のライバルの1つアーセナルに1-3で敗れた。リヴァプール戦(0-4)と合わせ、この2試合で1得点7失点と深刻な状況だ。4位浮上のアーセナルより1試合消化が多い状況で、勝ち点差は「6」。残り4試合での逆転へ絶体絶命の状況に追い込まれている。
逆転での4位フィニッシュを飾るには、残り試合を全勝で終えつつライバルが勝ち点を落とすことを期待するしかない。そんな中で迎える強豪チェルシー戦、敗れてしまえば今度こそ「ゲームオーバー」と言っても過言ではないだろう。そうして迎える今回の一戦では、ポール・ポグバやエディンソン・カバーニ、ルーク・ショーは依然として起用できない見込み。ハリー・マグワイアは引き続きベンチに座ることが予想されている。
直近2試合ではボールの奪いどころをチーム全体で共有できず、早々に失点を許しているマンチェスター・U。チェルシー戦でも立ち上がりから明確なプランを全体で見せられなければ、大量失点は避けられないだろう。まずは守備ラインをどこに設定するか、その上で前線を生かした速攻に活路を見出したい。
注目選手：ブルーノ・フェルナンデス
加入から常にマンチェスター・Uを牽引する存在であったポルトガル代表MFだが、直近7試合でノーゴール・ノーアシスト。前節もPKを失敗するなど、自信を失っていることが多くのメディアで指摘されている。難しいチーム状況の中でタスク過多になっていることも原因の1つだろう。奇跡的な逆転トップ4には彼の奮起が不可欠であり、そのためにも周りのサポートが必要だ。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK：デ・ヘア
DF：ダロート、リンデレフ、ヴァラン、アレックス・テレス
MF：マクトミネイ、マティッチ、エランガ、B.フェルナンデス、サンチョ
FW：ロナウド
チェルシー（順位：3位 勝点65 ｜ 19勝8分け5敗 ｜ 67得点27失点）
本拠地スタンフォード・ブリッジでの公式戦3試合で11失点と状況が心配されたチェルシー。それでも前節、ウェストハムとのダービーマッチに終盤の決勝点で1-0と勝利を収めた。これで3位の座は安泰と言える状況になったため、残りのプレミアリーグはFAカップ決勝戦へ向けていかにチーム状態を仕上げられるかになる。
引き続きベン・チルウェルとカラム・ハドソン＝オドイは長期離脱中で、マテオ・コバチッチもまだ時間が必要と伝えられている。それでも、前節欠場したアントニオ・リュディガーやリース・ジェイムズは復帰見込み。スカッドは揃ってきたため、今回の一戦はある程度のローテーションを採用することになるかもしれない。
マンチェスター・U戦はボールを握りながら試合を進めることが予想されるが、アーセナル戦など、ビルドアップ時にボールを奪われて失点するシーンが散見される。DFラインがボールを持った際には、中盤のサポート他、最前線の選手の駆け引きなど、チーム全体のはっきりとした動きがより必要になるかもしれない。
注目選手：ロメル・ルカク
多くの期待を集めてチェルシーへと復帰したベルギー代表FWだったが、ほとんど良いところなくシーズン終盤戦まで来てしまった。1シーズン限りでの放出も噂されるなど、時間はもう残されていない状況だ。トーマス・トゥヘル監督も認めている通り、現システムや戦術にフィットしていないことは確か。それでも、自身の居場所を見つけるためにも得点を重ねていかなければならないだろう。
予想スタメン(3-4-3)
GK：メンディ
DF：ジェイムズ、チアゴ・シウヴァ、リュディガー
MF：アスピリクエタ、ロフタス=チーク、カンテ、M.アロンソ
FW：マウント、ルカク、プリシッチ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2022年4月29日（金）日本時間3:45
- 解説：林陵平 実況：野村明弘
- 会場：オールド・トラッフォード
関連記事
●【コラム】36歳のミルナーと37歳のチアゴ・シウヴァはなぜ第一線で闘い続けられるのか ｜ 粕谷秀樹のNOT忖度 ｜ プレミアリーグ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。