試合の概要
開幕2連勝スタートとなったアストン・ヴィラと、3連勝で王者の貫禄を見せつけるリヴァプール。全勝同士の両者が、アストン・ヴィラ本拠地ヴィラ・パークで激突する。
アストン・ヴィラ（4位 勝点6 ｜ 2勝0分0敗 ｜ 4得点0失点）
昨季は最終節で残留を決めたアストン・ヴィラ。迎えた2020-21シーズンは、第1節はマンチェスター・シティが昨季チャンピオンズリーグを戦った影響で延期となり、第2節が開幕戦に。その第2節で難敵シェフィールド・ユナイテッドを1-0で下すと、続く第3節はフラムに3-0と快勝。連勝で王者をホームに迎える。
今夏はアタッカー陣の補強を積極的に行った。前線は主将ジャック・グリーリッシュをはじめ、昨季チャンピオンシップ（英2部）で25ゴールを奪ったオリー・ワトキンスやチェルシーから加入したロス・バークリーなど、今後が楽しみな選手が揃っている。また昨季アーセナルでFAカップ優勝に貢献したGKエミリアーノ・マルティネスが加入し、シェフィールド・U戦では早速PKをストップするなど大活躍。選手層は昨季に比べて格段に厚くなった。
ディーン・スミス監督のチームは元々ポゼッションにはこだわらず、縦に速い攻撃を好むチーム。リヴァプール戦では相手にボールを握られる時間が長く続くだろうが、その展開には慣れているだろう。とはいえ世界屈指の攻撃陣をどうストップするのか、またフィルジル・ファン・ダイクをはじめとした最後方からのロングフィードをどう止めるのか、試合前の準備が最も重要となりそうだ。
注目選手：ジャック・グリーリッシュ
マンチェスター・ユナイテッドなど数多くのビッグクラブの関心を集めながらも、下部組織から過ごしてきたアストン・ヴィラへの残留を決め、長期契約を結んだグリーリッシュ。第3節ではゴールも奪うなど、今季も主将として力強くけん引している。リヴァプール戦では押し込まれる時間が長くなりそうだが、攻撃に転じた際に彼がどれだけチャンスを作れるかに勝機はかかっているだろう。
予想スタメン（4-1-4-1）
GK：マルティネス
DF：キャッシュ、コンサ、ミングス、ターゲット
MF：バークリー、マッギン、ルイス、フリハン、グリーリッシュ
FW：ワトキンス
リヴァプール（2位 勝点9 ｜ 3勝0分0敗 ｜ 9得点4失点）
今季も優勝候補最有力の評判に恥じぬ、最高のスタートを切ったリヴァプール。チェルシー（2-0）、アーセナル（3-1）と強豪との連戦でも危なげなく勝利しており、やはりプレミアリーグの中でも頭1つ抜けた戦いぶりを見せている。
だが、心配なのが離脱者の多さだ。今夏加入したチアゴ・アルカンタラが新型コロナウイルスに感染すると、2日にはサディオ・マネの感染も発覚。両者はしばらくプレーできない。またジョエル・マティプ、アレックス・オックスレイド＝チェンバレン、コスタス・ツィミカスも離脱中だ。そのためユルゲン・クロップ監督は、カラバオ・カップでもファン・ダイクやモハメド・サラーといった主力を起用することになっている。
朗報は、ここまで欠場が続いていたジョーダン・ヘンダーソンが復帰したこと。キャプテンの存在により、中盤の層だけでなくメンタリティの部分でも大きなアドバンテージを手にした。アストン・ヴィラ戦では引いた相手を攻める展開が予想されるが、マネの代役を誰が務めるのか、どのように崩すのかに注目だ。
注目選手：南野拓実
コミュニティーシールドとカラバオ・カップで計3ゴールを記録し、好調を維持する南野。しかし、未だリーグ戦では5分間のプレーに留まっており、またディオゴ・ジョタというライバルも加入した。マネの欠場が確定しているこの一戦で、なんとか指揮官にアピールしたいところだ。動きの質や理解度は深まっており、クロップ監督らスタッフも高く評価している。その期待に応えたい。
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年10月5日（月）日本時間3:15
- 解説：解説：粕谷秀樹 実況：西岡明彦
- 会場：ヴィラ・パーク
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