羽化が待たれていたレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールが今季、ついに飛び立った。21日のラ・リーガ第14節、敵地ロス・カルメネスでのグラナダ戦（4-1）で1得点を決めた同選手は、今季公式戦得点数を10と二桁に乗せている。
ヴィニシウスはグラナダ戦、速攻からFWカリム・ベンゼマ、MFルカ・モドリッチとの連係によってチーム3点目を記録。1シーズンで10点を決めたのはフラメンゴに在籍していた2018年以来となり、R・マドリードでは4シーズン目にして初のことになる。決定力不足が指摘され続けたヴィニシウスは、2018-19シーズンは4ゴール、2019-20シーズンは5ゴール、2020-21シーズンは6ゴールを記録。しかし今季はここまでの17試合で10得点（さらに5アシスト）と、あと5ゴールを決めれば過去3シーズンに総得点数に並ぶことになる。
決定力を手にしたヴィニシウスは、まさに鬼に金棒だ。もちろん、そのスピードと技術を生かしたドリブルは世界トップクラスで、グラナダ戦でもそのどうに止められない突破からMFモンチュの一発レッドを誘発している。ここまで前線ではベンゼマの能力に頼り切りだったR・マドリードだが、今季ラ・リーガを代表する超強力コンビが誕生した。
そして4-3-3を使用するR・マドリードは、来夏にパリ・サンジェルマンとの契約が切れるFWキリアン・エムバペが加わることが予想される。来年5月で21歳になるヴィニシウスは、そのときにはもうベンゼマ、エンバペと並ぶ世界トップの怪物的選手と称されているかもしれない。今季17試合で言えば、ヴィニシウスはゴール数が10得点、ドリブル突破数が56回とエンバペを上回る。エンバペはゴール数8得点、ドリブル突破数54回で、アシスト数は10本とその数字だけヴィニシウスに2倍の差をつけている。
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