カタールワールドカップアジア二次予選の最終戦となるキルギス戦、すでに首位通過を決めている日本代表はフレッシュな顔ぶれが多く並んだ。左SBにはFC東京のDF小川諒也、CBには名古屋グランパスの中谷進之介が入り、ボランチにはサンフレッチェ広島のMF川辺駿、右サイドハーフにはセレッソ大阪のMF坂元達裕、１トップには横浜F・マリノスのFWオナイウ阿道が起用された。
全勝での二次予選突破を目指す日本代表に最初の決定機が訪れたのは8分。DF昌子源のフィードに抜け出したMF浅野拓磨のクロスにオナイウ阿道が飛び込むがわずかに届かなかった。さらに12分にも浅野のラストパスからオナイウ阿道がシュートチャンスを迎えたがミートできず枠に飛ばすことができなかった。
ただ、2位通過での最終予選進出の可能性を残しているキルギスの集中力は高く、押し込まれても最後の部分では粘り強く対応。23分にはゴール前で立て続けにシュートを打たれた場面でも複数人が体を投げ出しブロックに入るなど粘り強い守備を披露した。
それでも両サイドを起点に攻め続ける日本代表は27分にPKを獲得。オナイウ阿道が冷静にコースを突いたシュートを沈め先制点を奪うことに成功した。そして31分には追加点。坂元とのパス交換からドリブルで駆け上がった川辺のクロスをオナイウ阿道が押し込み2点目を奪った。その2分後には小川のクロスに頭で合わせ3点目をゲット。オナイウ阿道が代表初ゴールから6分間でハットトリックを達成した。
前半の終了間際にPKを献上し1失点した日本代表だったが、後半も選手交代はなくスタート。立ち上がりからもう1度気を引き締めて挑んだ。その中、スコアが動かぬまま68分にはオナイウ阿道に代えDF佐々木翔を投入。最終ラインを左から佐々木、昌子、中谷の3バックに変更した。
ようやく後半初得点が生まれたのは72分。CKから佐々木がヘディングシュートを決めゲームを決定付ける4点目を奪った。さらに77分、途中出場のFW古橋亨悟のドリブルから最後は浅野が流し込み5点目となった。
試合はそのまま終了。8戦全勝で9月から始める最終予選への進出を決めた。
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