連敗ストップか4連勝か。湘南ベルマーレ対FC東京の見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

湘南ベルマーレ 対 FC東京の見どころ

2連敗と3連勝。好対照な状況のチームが顔を合わせる。

湘南ベルマーレはこの2試合、逆転負けが続いている。6月27日の第20節・柏レイソル戦では数度VAR判定に泣かされると、リードを保ったまま迎えた後半アディショナルタイムに立て続けに3点を失う衝撃的な敗戦を喫した。

そこからのリバウンドメンタリティーが問われた前節・ヴィッセル神戸戦はFWタリクのゴールで先制するも、直後に追い付かれると前半のうちに逆転を許す。さらに後半、ダメ押し点を決められ今季8敗目となった。

今季を通じて見ると、3バックの最終ラインが高く保ち、2トップ、2シャドーを起点とした前線からのハイプレスは機能性を見せている試合は多い。あとはその内容をどれだけ結果に結び付けていくかが後半戦の大きなポイントになりそうだ。いち早く残留争いを気にする必要のないラインまで勝点を積み上げ、中位、上位を目指したい。

FC東京とはリーグ前半戦とJリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージを合わせて今季はすでに3度対戦しており、1勝2敗と負け越している。FC東京の超強力カウンターを恐れすぎることなく、素早い攻守の切り替えとハードワークで凌駕し勝点をつかみたい。東京五輪代表に選ばれたGK谷晃生の不在がどう影響するかも気になる点だ。

対してFC東京はこの一戦からアウェイ7連戦が始まる。チームとしては2019年、2020年にもアウェイロードを経験はしているが、難しい戦いを強いられることは間違いない。その初戦を取れるかどうかで今後の戦いに与える影響は大きい。

まず注目はリーグ戦4試合連続完封中に守備。一定の堅守は保証されている段階まで来ており、最後の部分での集中力や泥臭さには目を見張るものがある。また、一時期はケガ人に泣いていたSB事情も好転している最中。左SBではDFバングナーガンデ佳史扶が目覚ましい成長を見せ、右SBにはDF小川諒也が入っている。いま最も堅いチームと良いっていいだろう。

さらに攻撃ではブラジル人トリオに日本人が絡む形が少しずつ見えてきて、厚さが増した印象を受ける。キャプテンのMF東慶悟やFW永井謙佑、FW田川亨介らのゴール数が伸びてくれば、より怖いチームになっていく予感はする。FC東京からすれば圧勝を収めたルヴァンカッププレーオフ第2戦のイメージはある。前半で勝負を決めるくらいの勢いで敵地に乗り込みたい。